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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
Second chapter
第11話
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はミラーワールドで戦いが行われていることに気が付いた。
「変身!!」
龍騎はミラーワールドへ入り敵を探す。
「どこだ……?」
龍騎が走っているとその先に王蛇がその場に立っていた。近くには白いライダー、タイガもいるが、タイガはとても疲れているようだ。
龍騎に気が付いたタイガはこのままでは劣勢だと、退散する。
「おい!王蛇……お前は……!」
「また戦っていたのか!?」とそう言おうとした。しかし、その言葉は出てこなかった……。
ライアが王蛇の足元に倒れていたのだ。
「亮平!?」
王蛇はライアのそばを離れるとそのままミラーワールドを出て行った。
「テメェ!待て、待てよ王蛇!!」
しかし、王蛇は足を止めない。
「亮平、大丈夫か、亮平!?」
龍騎は粒子になり変身が解けそうなライアをミラーワールドの外へ連れて行くことにした。
───…
芳樹は亮平を背負いミラーワールドの外へやって来た。
「亮平、大丈夫か?」
「芳、樹……?」
「そうだ!今すぐ助けるからな、安心しろよ!王蛇なんかにやられてんじゃねぇぞ!」
「芳樹……ゴメン、耳がもう、聴こえないんだ……」
芳樹はその言葉に思わず足を止めた。
背負われた亮平の顔を見るととても嬉しそうだった。
「悪い、な……芳樹に背負われたの、何年ぶりだっけ」
「亮平……」
「あの時は、俺はよく虐められてたから、何度も芳樹が助けてくれたっけ?泣いてる俺を、背負って家まで送ってくれたの、よく覚えてる」
「バカ、喋んなよ!」
聴こえていないと知りながら、芳樹は亮平に怒鳴る。
二人がまだ幼い頃……。
転校生だった亮平は周りから少し浮いた存在だった。
家は金持ちで、担任や他の先生、校長まで亮平を贔屓していた。
それに腹を立てた同級生たちは亮平を虐めていたのだ。それをことごとく助けていたのは、亮平と違う意味で浮いていた学校一の問題児、芳樹だった。
「あの時、本当に嬉しかったなぁ……」
「亮平、亮平!!」
どんどん亮平の身体が冷たくなる。
「芳樹、俺がいなくなっても、頼むから誰も殺さないでくれ。王蛇のようにならないでくれ……できることなら、王蛇を助けてやってくれ」
「……やめろよ、そんな、最後みたいなこと言うなよ!」
芳樹は誰もいない路地裏に入るとそこに亮平を下ろした。
「亮平、亮平…死ぬな、頼むから……!一緒に、モンスターを倒すって、言っただろ!?」
「芳樹、何言ってるか、わかんねぇよ」
亮平は弱々しく芳樹に笑いかける。
「芳樹、頼む、
あの子
(
・・・
)
を……助けてやってくれ……」
「亮平?
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