第三話 神生児誕生 拒絶と受諾
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間でいう小学一年生になる頃、僕と彼女は自分の手を動かすかのように反射的な攻魔と絶域の使用が出来るようになった。
ちょうどその時僕らは12歳までの「帝立絶域攻魔特別小学校」に入れられた。そして僕らには名前が与えられた。
僕は僕を産んだ人の苗字を取り「間桐 颯」と名付けられた。
彼女も同様にして「黒羽 遥華」と名付けられた。
僕らはいきなり最上級生の第六学年の生徒達と新学期を迎えることとなった。
今分かった事だが僕と彼女は毎日罵られ、イジメを受けていたらしい。
僕らは幼少期から罪人としかあったことがなかった為、言語が分からなかった。
だが僕が唯一覚えた言葉がある。それはよく罪人達が僕らに言った「化け物」だ。 よく罵られたせいか偏りがあったが僕らは日本語を理解していった。
現在実戦レベルの攻魔士が652人。絶域士は900万人。絶域攻魔士は2人。その全員が日本人だ。
「絶域攻魔大型重火器」 を使うのは属国の兵士である。
今日本人の兵士は全員が絶域士か攻魔士である。
幼少期からの育成は功を奏し、従来とは比べものにならない「絶域」か「攻魔」の能力が行使出来る兵士達や二つの特殊能力を使える攻魔士達が現れた。
2097年、僕らは13歳になり「帝立絶域攻魔特別高等学校」を卒業した。
高校で全寮制訓練期間は終了する。僕らは一般の中学生として過ごす事になった。
そして僕たち二人は自分の身分を隠し中学生生活を送っていた。
身分を隠さなければならなかった理由は特別学校時代の生徒による不必要な偏った情報漏洩のせいである。
これにより国民の絶域攻魔士へのレッテルは「遺伝子組み換えによって産まれ、幼少期から何万何千の人を殺した獣、悪魔、化け物」というものだった。
特別学校時代の訓練で身に付けた驚異的な身体能力、高校までの学習過程を終了していた僕らは運動面と勉強面を完璧に兼ね備えたいわゆる「デキスギ君」扱いを受けている。
ステータスの高さのせいかわからないが僕にも遥華以外の友達が沢山出来た。
各部活から勧誘を受けたが今は彼女と共に剣道部に所属した。とても楽しい日々を送っている。
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