マクロスF
0764話
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けて来る。シャドウミラーの……そして、俺の実力を知らない者達だ。
『いや、だが……それは……』
そんなブリッジクルーの面々とは逆に、グラス大統領の方は困惑した表情を浮かべてこちらへと視線を向けていた。……まぁ、いきなりこんな事を言われればそうなっても当然か。
なら、ここで更に一押し。
「ランカが捕まっている事を考えれば、シェリルがいるとは言ってもこれからのバジュラとの戦いは厳しくなるだろう。なら、ここでバジュラの巣であろう本星を叩くのもいいんじゃないか? それに、内部から俺達シャドウミラーが、外からフロンティア船団の戦力が同時に攻撃を仕掛ければ、圧倒的有利に戦闘を進められるのは分かると思うが?」
不安要素としては、やはりメギロートか。外見が虫型なので、バジュラと勘違いされて攻撃される可能性がありそうだが……まぁ、無人機であると考えれば致命的ではないだろう。
「どうだ? このままではフロンティア船団も資源的に決して完全とは言えないだろう。なら、俺達シャドウミラーの協力を得てこのバジュラ本星を手にしてみないか?」
『……少し考えさせて欲しい。他の者と相談する時間も必要だ。幾ら大統領とは言っても、フロンティア船団の命運が掛かっている決定だけに即答は出来んよ』
「了解した。なら、良い返事を期待しているよ。正直な話、俺としてはこのチャンスを逃すつもりはない。もしどうしてもそちらが乗らないのなら、こっちで勝手に動くということも覚悟しておいて欲しい」
『それは、脅迫かね?』
「まさか。ただ単純に俺と、そしてシャドウミラーはフロンティア船団が動こうが動くまいが、あのバジュラ本星を攻めるのに代わりは無いと連絡しているだけだ。そして当然、俺達があのバジュラ本星を攻略したら……そちらとしても、色々と厳しくなるんじゃないか? まさか他人が苦労して得た果実を横から何もしないで寄こせ、とは言えないだろう?」
『そもそも、君を出撃させないという手段もあるが?』
この辺はさすがにフロンティア船団を治めている大統領といったところだろう。年齢に見合わぬ鋭い視線を俺へと向けてくる。だが……
「それこそ、本気になった俺を止められるとでも?」
右手が白炎と化し、鳥の炎獣が数十匹作られ、マクロスクォーターのブリッジ内を飛び回る。
「きゃっ、きゃあっ!」
「何よこれは!?」
「何なんですかー」
ブリッジ3人娘のそんな悲鳴を聞きながら。
『……分かった。こちらでも前向きに対応しよう。事実、君の……君達の力を借りられるというのは僥倖以外のなにものでもないのだから』
「ああ、そうしてくれ。明日だ。……明日の昼までは返事を待つ。それまでに決断出来ないようなら、こちらも独自に動かせて貰う」
その言葉に頷き、通信
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