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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
グランドクエスト
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暫く作戦を立てていると、キリトとリーファと………あと一人追加されて戻ってきた。どうやら仲直りしたらしい。
「来たな?」
「ああ」
キリトは俺を見て言う。それは、俺が知っている<黒の戦士>キリトと重なった。
「さて、早速で悪いがガーディアンの事を聞きたい。ユイを出してくれ」
「分かった。ユイ、居るか?」
その言葉が終わらない内に、中空から光の粒が凝縮し、お馴染みの小さなピクシーが姿を現す。
「もー、遅いです!パパが呼んでくれないと出てこられないんですからね!」
「悪い悪い。ちょっと立てこんでて」
苦笑しながら差し出したキリトの左手に、小妖精がちょこんと座る。途端、リーファの連れが物凄いスピードで首を伸ばした。
「うわ、こ、これ………」
「はいはい。お前は邪魔」
俺はそいつを掴み、ポイッと投げる。
「ユイ、あの戦闘で何か分かったか?」
「はい」
ユイは真剣な顔で頷く。
「あのガーディアン・モンスターは、ステータス的には然程の強さはありませんが、湧出パターンが異常です。ゲートへの距離に比例してポップ量が増え、最接近時には秒間十二体にも達していました。あれでは……攻略不可能な難易度に設定されてるとしか……」
「だろうな」
俺は呆れながら言う。
「あいつらは一、二撃で落とせるから気付かないが、総体では絶対無敵の巨大ボスと一緒だってことだな。ユーザーの挑戦心を煽るだけ煽り、興味を繋げるギリギリの所までフラグ解除を引っ張る腹だな。しかし、そうなると厄介極まり無いな」
「でも、異常なのはマスターやパパのスキル熟練度とエクストラスキルも同じです。瞬間的突破力だけなら或いは可能性があるかも知れません」
「…………」
キリトは暫く黙考するふうだったが、やがて顔をあげ、俺達を見る。
「……済まない。もう一度だけ、俺の我儘に付き合ってくれないか?」
すると、俺はコートをなびかせ、言う。
「当たり前だ。あのガーディアン対策は既に完了している。リーファやそこのおかっぱ野郎も居りゃ、言うこと無しだがな」
「解った。あたしに出来る事なら何でもする………それと、コイツもね」
「え、ええ〜………」
リーファに肘で突付かれたおかっぱ野郎は暫くぶつぶつ呟いた後、かくんと頷いた。























再び大扉が開き、 俺達は中へ入る。
俺の横には、リオレウス、スカルリーバー、ストレア、そしてグリームアイズが。どれもこれも、対地上部隊防衛に強力な力を発揮するメンバー達だ。ライトのアカウントを使えるだけ使い、コピーサーバから残っていたボスデータをそのまま復活させた代物だが、一つ違うのは、その中に居るのが、ロード二分割バージョンと言うことだけだ。
「………行くぞ!!」
キリ
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