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鎧虫戦記-バグレイダース-
第10話 普段優しい人ほどキレたら恐ろしい
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いてりゃザコだとぉ?」

 ダンッ!

蚊型はリオさんに向かってジャンプした。

「こうすりゃぁカンケ―ねぇんだよぉ!!」

 バシュゥゥゥゥゥゥッ!

リオさんはジェット噴射で左に避けた。

「そうだな、こうすりゃカンケ―ねぇな」

嫌味まじりに言い放った。

 ドスッッ!

「!!」

蚊型の口器がリオさんの肩付近の“鎧骨格”の関節の間に突き刺さった。

「ひゃひゃひゃぁッ!始めからこうすることが目的だったんだよォ!
 血ィ吸い尽くしてミイラみたいにしてやるぅぁッ!!」

 ジュルッ ジュルッ ジュルッ

口器に血管が浮き出ていた。血を吸っているのだろう。
追いついたマリーはそれを見て駆け寄ろうとしたが、アーロンに止められた。

「今度こそリオさんが死んじゃうよ、アーロンさん!」 

アーロンはまだ冷静そうだ。 アーロンは言った。

「さっきも言いましたよ、マリーさん。私ならともかく―――」

 パキパキパキパキパキ

蚊型の身体が徐々に凍結し始めた。

「かッ‥‥な‥‥何だこりゃぁ‥‥‥」

  ズボッッ

リオさんは口器を引き抜いた。
口器の先から半透明の液体が漏れていた。

そこまで見た後にアーロンはマリーに言った。

「リオさんは負けるはずがないと」

口器まで凍り付いて、まるでおがくずの様にもろくなっていた。

「冥土の土産に教えといてやるよ。てめえがさっきからゴクゴク飲んでたのは 
 俺がさっきから出してる冷凍ガスのもとさ。それを飲んじまったオメェはもう
 内臓やなんやら全部が完全に凍り付いちまっておしまいってわけさ」
「か‥‥‥は‥‥‥‥‥‥‥」

そのまま蚊型は地面に落下していった。

 ガチャァァァァン!

蚊型は粉々に砕け散った。

 プシュウウウゥゥゥゥゥ‥‥‥  スタッ

リオさんはゆっくり地面に着地した。

 ガシャシャシャシャン!

そして変身を解いた。
 

「‥‥‥ふぅ」
「リオさぁぁぁーーーーーーん!」

全員は走ってリオさんに駆け寄った。

「さっきからジェットみたいなので飛んでたけど
 一体リオさんは何の虫の"鎧人"なの?」
「それ、オレも気になる!」

マリーとホークアイは目がキラキラと輝いている。

「え〜〜っと‥‥‥‥まぁ、こんなとこで話すよりアスラくんがいる部屋に
 戻って話した方がいいんじゃないかな?」
「あっそうだ!アスラのとこまで早く戻んないと!」

全員はまた基地の医療室まで戻って行った‥‥‥。



    **********



 ー巨大基地 医療室内ー

 ガチッ ドボボボボボボボボ‥‥‥‥


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