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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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、ほとんど捨てるから」
「あれ、もったいなかったよな」
「これだから金持ちは」
「仕方ない、優勝できなかったんだから」
「じゃ、この衣装はいいのか?」
「何言ってるのさ、コレは優勝できる!どんな人にも劣らない出来だ!」
亮平は熱くこの服の良さを語り出した。
「……この衣装には俺の全てを入れたんだ。絶対に優勝できる。これは、俺の第一歩のつもりなんだ」
「塚原……」
「それじゃ、そろそろヘアアレンジとメイクを済ませよう!この服に劣らない良いできにするんだ!」
「腕が鳴るぜ!」
ここにいる人たちは亮平の情熱を知っている。
だからこそ、今回こそはと皆張り切っていたのだ。
キィィィイン…
そこで、亮平はハッと顔を上げる。
「ごめん、皆……ちょっと、トイレに行ってくる!」
「お、おい!塚原!?」
「次、俺たちの番だぞ!?」
亮平は皆の制止を聞かずに走り去った。
トイレの鏡の前にやってきた亮平はカードデッキを取り出す。
「変身!!」
───…
「よぉ……また会ったな」
右手を挙げてライアに挨拶するインペラーにイラっとするがライアはそれをスルーする。
「そっちが呼んだくせによく言うよ」
「え?」
「どうしたの?」
「いや、あんたが呼んだんじゃないのか?」
その言葉にライアは唖然とする。
こいつが呼んだんじゃないとすれば、誰がこのミラーワールドに入ったんだ?
……まさか、王蛇……?
しかし、その考えは消し飛ぶ。
「グァッ!?」
インペラーがいきなり倒れこんだ。
その後ろには白い、トラのようなライダー、仮面ライダータイガが立っていた。
「お前、いったいなんだ!?」
「……神よ、この者を裁く許可を………おお、神よ感謝いたします……」
……この声……女性!?
そう言うとタイガはカードを取り出した。
『Strike Vent』
タイガは【デストクロー 3000AP】を召喚すると、その鋭利なデストクローの爪でインペラーのカードデッキを一突きにした。
「な、に?」
インペラーが手元を見ると粒子状になっており、次第に変身が解けて行ってしまった……。
「っあ、ああああああぁぁああ、あ!?」
インペラーの変身が完全に解け、そこには変身する前の姿、植原数馬の姿が露になった。
「そ、そんな!?」
植原は叫びながらその場を離れて行った……。
そしてタイガは……そのまま、まだ動揺しているライアへ標的を変える。
『Copy Vent』
ライアはタイガのデストクローをコピーし同じ【デストクロー 3000AP】を構える。
「神よ、この者を裁く許可を………神よ、感謝
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