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子虎迷走記
第2話 海賊との遭遇
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「ギャオー!(負けねぇからな!)」

「ミャミャー!」

短剣で素早い攻撃をしてくる紫の人。
初めて武器を持った相手と戦ってるのになぜか怖くない。

短剣で攻撃されても、かわすか、かわせないときは角に当たるようにする。
俺の角は頑丈らしい。

テコはぽこぽこと殴ってるがなんだか痛くなさそうな攻撃だな……

俺は今のところ体当たりしか攻撃手段が無い。
だからかわされやすいのだが……

「ギャウ!(テコ!)」

「ミャ!」

言葉は通じなくとも意思は伝わる!

テコは相手の動きを封じ、俺は思いっきり体当たりする。

「っく!なかなかやるわねぇ!」

紫の人は体勢を立て直そうとしたけど、横からレックスが来て短剣を叩き落した。
俺は落ちた短剣を素早くくわえる。

「ギャオーーーー!(勝ったーーーー!)」

勝利の雄たけび!

って何してんだ俺!あれ?なんか言動が若干子供じみてきてる。
やっぱり幼児化してる!そして虎化してる!やべぇ……



戦闘終了後

ソノラは負けた事を悔しがっていたが紫の人に止められた。
紫の人はレックスが戦闘経験有りという事に気付いてた。

その後は、紫の人が負けたのはアタシ達だし煮るなり、焼くなり好きにしてちょーだいと潔い事言い始めました。

でもレックスは、俺達を二度と襲わないんならそれでいいという。
なんか底抜けにお人よしだな。

紫の人は自分達が約束をホントに守ると思ってるの?と聞くが、その時は容赦しないだけさと答えた。

なんか紫の人に気にいられてます。船に来ないかと誘われてますよ。

船がある事にウィルは驚く。

壊れているものの直せば出港できるし、食べ物もベットもあるそうだ。
修理を手伝うのであれば近くの港まで乗せて行ってくれるという。

紫の人すげーいい人!

レックスはその話に乗る。
ウィルは驚き、ソノラは勝手にそんな事言っていいのかと紫の人、スカーレルに言う。

だが、スカーレルはいいのいいの。カイル(多分船長と思われる)もきっとこの子を気に入るわよ、それに……

愛があれば何だって許されるわという。

おいおい……

ま、俺はレックスが行くんなら行くけどね。
この海賊は信用しても良さそうだし。

なにかな……野生の勘?
俺の獣化は進む……(涙目)

スカーレルに案内されてついていく。

途中でウィルがレックスにホントに海賊を信じるのか?自分は反対だといっていた。
レックスは話の出来る人達みたいだし、それだったら信じたいよっていってた。

スカーレル達とは歩きながら自己紹介した。

「ふーん、ユエちゃんね。男の子だと思ったけど女の子なのかしら?」

「ユ
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