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子虎迷走記
第2話 海賊との遭遇
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った!

FISH ON!

レックスは魚を釣り上げた!

岩の上で魚がびちびちはねてます。
な、なんだ?このうずうずはー!

「ギャウー!」

「あ、こら!ユエ!ダメだってば!」

レックスは俺を抱き上げて止める。

離せー!魚が俺を呼んでいるー!

俺は結局ウィルに預けられ、抱っこされた。くそう。



レックスが魚を食べる分釣り上げた頃にようやく落ち着いた。

ね、猫科の本能ってやつか?動くものに反応しちまったぜ。

思考が完全に切り替わって……本能怖っ!!

それから焚き木をして魚を焼いて食べました。

俺は手がテコみたいに使えないから地面に置かれたものをそのまま食べました。
ウィルは魚を食べるのに最初は抵抗してたけど、食べ始めたら以外にいけたらしい。

レックスは田舎でこういう事をよくやってたそうだ。

俺は……ん?

あれ?

行った覚えはあるのに、誰と行ったか覚えてない?

人の顔や名前が思い出せない……

友達の顔は?名前は?

……両親の顔と名前は?

……

思い出せない。

それ以外の記憶は綺麗に残ってるのに……人に関する記憶が綺麗に消えてる……

なんでだよ……!

これも声の主の仕業か?

だとしたらなんで記憶を消すんだよ!

「どうしたの?ユエ」

ウィルとの話を終えたレックスが話しかけてきていた。

ハッとなった俺は慌てて首を振る。
今、この事を考えても解決策なんて見つからないよな……

「そういえば、その子に名前付けてたんですね」

ウィルがそう言い出す。

「うん、この子はユエ。昨日俺の護衛獣になってくれたんだ」

「ギャウ」

「そうなんだ。よろしく、ユエ」

「ギャウギャー(こちらこそよろしくなー)」

ウィルは召喚獣には少しだけ心を開いてるようだ。
逆に人には心を閉ざしてるような感じがする。

そんな事を思いながらも自己紹介は終わり、最初の浜辺に移動する事になった。

レックスはウィルがこの島に流れ着いてホントによかったと嬉しそうに言う。

ウィルが島に流れついた時、猫がウィルの事を起こしたとか。
そしてどこかに連れて行こうとしたけど、昨日のスライムに見つかってウィルを庇おうとしたらしい。

ま、ウィルにも色々あったんだと。
レックスもちゃんと教師としてっていうよりは素で大事な事をちゃんと教えてるし。

ちなみに猫の名前はテコ。
そんな感じで歩くからだそうだ。



とりあえず散策開始。

ウィルが助けてくれた事のお礼をレックスに言ったのだが……

途中まではよかったのだ。
それに俺は先生なんだからってセリフがアウトだった
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