二十二話:死刑執行
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
き鳥《ドカス》の顔を押さえつけて逃げれないように固定しながら一滴残らず聖水を注ぎ込む。
わざわざこんなことをしてやる俺はなんて心の優しい奴なんだろうか。
ヴァチカンから聖人認定されてもおかしくない。
(まったくだな。さて、相棒、そろそろ“慈悲”を与えてやるとしようではないか。)
(いいだろう、ボスたる者、器の広さも必要だからな。)
気づかれないように霧の炎の幻覚で外との通信を断つ。
モニターで見ている奴らからは焼き鳥《ドカス》が何を言っても聞こえないだろう。
「おい、最後の慈悲だ。今ここでリタイア宣言すれば助けてやる。」
「ほ…本当か!!?」
「ああ、リタイアが“受諾されれば”俺は手を出さねえぜ。」
「リタイアだ!!!リタイアする!!!!!」
焼き鳥がそう叫ぶが何も起こらない……くっくっく。
この俺がそう簡単に終わらせるかよ?
「な…何でだ?リタイア!!!リタイア!!!リタイアだ!!!!!」
「あー、何でか“分からねえ”がリタイア出来ねえみてえだな。だが安心しな。」
「助けてくれるのか?」
「俺が代わりにしっかりと―――リタイアさせてやるからよ。」
「そ…そんな嘘だろ?」
「はーはっはっは!!!そうだ!!!その目だ!!!絶望に染まったその目が見たかったんだよ!!!!!」
俺を目の前にして全てに絶望した目……実に愉快だ!!!
さらにいたぶりがいが出てきやがったぜ!!!!!
(イッセー様、そろそろ種無し焼き鳥にしましょう。)
(はっ!!いいだろう、ハーレムなんてもん直ぐにいらなくしてやるぜ!!!)
ヴァチカンから取り寄せておいた大体人一人分の大きさの純銀の十字架を亜空間から取り出す。
ん?何に使うかだと?見てればすぐに分かるさ。
「ぐっ!?十字架…だと?」
「フェニックスと言えどもこいつで殴られたら不死性を発揮できねえだろ?」
雷の炎の硬化を加えて十字架を強化し、大きく振り上げて―――
「種無し焼き鳥にでもなりやがれ!!!!!」
「―――――――ッッッ!!!!!!!?????」
焼き鳥の急所を叩き潰す。
焼き鳥は白目をむいて声にもならない悲鳴を上げ気絶する―――
「気絶してんじゃねえよ!!!!!」
「オウフッ!!!!!!!?????」
―――のを俺が許す訳もなく、すかさずもう一撃を加えて現実に引き戻す。
「さらにもう一発!!!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!?????」
今度は嵐の炎に変えて焼き鳥の急所を分解する。
(そうだ、もっと念入りに潰すのだ。そして殺してしまえばいい。)
(一誠様のお仕置き……素晴らしいです!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ