クエストと真実
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
してきた。
俺はただ、目の前の獲物を狩る。
<滅殺者>に戻った俺は、更に加速し、キリトと共にその群れに突っ込んだ。
「「うおおおおおあああぁぁぁぁ!!」」
雄叫び共に、俺達は両手に握った剣を横一文字で薙ぎ払った。敵の剣が弾かれる。そのまま体を風車のように回転さて、限界まで加速してから守護騎士どもの首に打ち込む。
断末魔の炎が俺達の神経を灼き、更に熱く燃え上がらせる。
「もっと来いよ………もっと俺を楽しませろぉ!!!」
俺は叫び、目の前の騎士を切り裂く。
そして、右目だけが不意に紅くなる。
滅殺者スキル<滅殺眼>。
何処を殺れば一撃で落とす事が出来るか分かるこのスキルは、まさに今有効なスキルだった。
エンドフレイムが連発し、そこから剣が出てきて俺の体を切り裂く。だが、俺はただ笑い、そこにあるであろう騎士の頭目掛け剣を振るい続ける。
顔をあげると、天蓋に視線を向けた。意外な程近くに、石のゲートが見えた。
そこに向かって上昇しようとしたその時、唸りを上げて飛来した何かが俺達の右足を貫いた。
冷たく輝く光の矢だった。俺達の動きが止まる瞬間を狙い定めた様に、雨のように矢が降り注いだ。二本、三本と立て続けに命中し、HPバーががくん、がくんと減少する。
視線を巡らせると、いつの間にか遠距離で俺達を取り囲んでいた守護騎士達が、左手を俺達に向け、ディストーションのかかった耳障りな声でスペルを詠唱していた。光の矢の第二波が、甲高い音と共に殺到してくる。
「「うおおおおっ!」」
俺は<螺旋>で光の矢を消し飛ばしたが、キリトに飛んでいった矢まで対処出来ず、キリトは大剣を振るい、矢を弾き落とす。だが、更に数本が命中し、いよいよキリトのHPバーがイエローゾーンに突入していた。
「キリト、行けぇええええ!!」
俺は叫び、ロードの銃剣、純白の雷と漆黒の闇を取りだし、遠距離攻撃を放つ騎士に<ビートスプレッド>を放ち、キリトの援護をする。
ーーーーーーしかし。
キリトが後数秒と言うところで、騎士がキリトの背中に剣を突き立てていた。
加速が止まったキリトの元へ、数十匹の守護騎士が四方から押し寄せる。
「キリトォオオオオオオ!!」
俺は叫び、群がる奴等へ、<エンドレスリボルバー>を放ち、一掃する。
だが、そこにはキリトではなく、小さい残り火があった。
そして、それを掴むと、今度は俺に目掛けて騎士が押し寄せる。
「ーーーーーーあああああああっ!!」
何があっても、キリトを復活させる。
その決意が俺の中で浮上し、急降下をする。
そこに、緑の光が俺の所によってくるのが見えた。
「ーーーーーーライト君、キリト君!!」
それはリーファだった。シルフの少女は、危険を省みず、俺達の前に姿を現した。
「リーファ、キリトを連れて下がれ!!」
俺は近
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ