神速の人狼
〜プロローグ〜
[1]後書き [2]次話
世界初のVRMMO《ソードアート・オンライン》が最悪のデスゲームとなり、早くも1年と数ヶ月が経った。
アインクラッド迷宮区最善線にて、二人のプレイヤーが並んで歩いていた。
「はぁ…めんどくさ」
「あはは…ドンマイ♪」
顔を隠すほどフードを被った少年ーユーリが物鬱そうに呟き、紅い長髪をポニーテールに結った少女ーシィが慰めの言葉をかける。
それでもどこかめんどくさそうにしているユーリ
「まったくもぅ…そんなめんどくさそうにしてたら。ってい!」
「あっ??うわっ、コラ!」
シィがいきなりフードをめくりあげる。ユーリも抵抗したが重力に従って落ちるフードは止められず、中に収まっていた物がハラリと外へと出る。
はらりと透き通るような銀髪が肩甲骨辺りまで垂れ、その上に同色で先がギザギザとした狼のような耳が…そして、抵抗しようと激しく動いたためコートも宙をまい、腰の辺りから伸びたふさふさの尻尾が露見する。
だが、すぐにユーリに隠されてしまい、ぷくっと頬を膨らませて不機嫌をアピールする。
「まったくさ、いいもん持ってるんだからなんで隠すかな〜。」
「手をワキワキさせながら言うことじゃない!俺だってこんな容姿いらないから!」
まったくと盛大にため息をつき、ボーと前を見る。
全く…あの日からため息つくことが多くなったよな。
ほんと、なんでバレたんだろう。
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