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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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サイトは、皆が寝静まっている今のタイミングだからこそ、ゲンに会いに行くと決めていた。誰も自分たちに気づいていない今なら正体がバレる心配が低くなるはずだ、と。
サイトは、ゲンが自分を納得させれば地球に返してもいいという条件付きで勝負を挑んできた。正直意味がないとは思っているが、あの頑固そうなゲンことウルトラマンレオが許してくれるとは思い難い。とはいえ唯一地球へ帰れる見込みといえばこれくらいだから拘ってはいられない。
たどり着いた先は、村のすぐ近くにある草原だった。サイトが来るのを見越していたように、ゲンがそこで待っていた。
「来たか…」
ゲンが厳しい表情のままサイトを見据えた。
「へへえ…こいつぁ紛れもねえ本物の戦士だな。俺っちまでピリピリしてきやがる」
その闘志を刀身で感じたのか、デルフは声を震わせた。長く生きながらえてきたためか、相手が強敵だとそれを察知できるようになったのだろうか。
「おおとりさん、約束は忘れてませんよね?」
「ああ、もちろんだ」
ゲンは、そう言ってかぶっていた傘を投げ捨てる。今の仕草を見て、サイトは気づく。この人は変身して戦えと言っている。
「ゼロ」
サイトは左手首のブレスレット状のテクターギアを見る。
『…ああ。俺なら構わないぜ。前に俺に言ってたことなら気にすんな。今度こそ、レオをぶっ飛ばしてやりたいって思っていたところだからな!』
K76星にいた頃から、ゼロは是非レオと正式な勝負をして徹底的に打ち勝ってみせたいと願っていたところがあった。妙な形ではあるが、ハルケギニアで強敵と戦ったことでK76星にいた頃より少しは強くなったつもりだ。何より、レオの鼻っ柱をへし折ってやろうとも考えていたからやる気十分だ。地球へ帰りたいと願うサイトとレオをぶっ飛ばしたいというゼロ、そのためにはレオと戦うこと。二人の利害が合致した。
「レオおおおおおおおおおお!!!!」
ゲンは左手の中指に着けていた『レオリング』を前に突き出した。レオリングに掘り込まれたライオンの彫刻の目の宝石『獅子の瞳』が輝き、赤き獅子の戦士ウルトラマンレオ(等身大)に姿を変えた。同時に、サイトもテクターギアを装備した左腕を掲げ、等身大のテクターギア・ゼロへと姿を変えた。
夜風が吹き、草原の草をサラサラとたなびかせた。、レオの方を見つめ、ジリ…と身構えたゼロ。相手の金色の瞳から放たれる殺気…こうして立ってるだけで歴戦の戦士としてのプレッシャーを感じずにはいられなかった。
先にレオが飛び出してきた。ゼロもテクターギアのマスクの奥に隠れた金色の目を研ぎ澄ませ、こちら側に向かってきたレオの顔に向かってハイキックを放つ。それを受け止められ、続いてもう数発上段回し蹴りを打ち込むが、全て受け流されたりよけられてしまい、お返しに拳を二度胸部に叩き込まれ、続いて連
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