再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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遊んだことがあるというだけの、彼女の立場から見て自分のような卑しい身分の自分を今もなお友達を呼び、頼ってくれた。
だから、少しでも次はアンリエッタの力になるために、必要とされるメイジであるために、『ゼロ』の汚名を返上するべく一人特訓をしていたのだ。
だが、さっきから小さな爆発した発生しない。
「なんでよ…なんで…爆発しか怒らないの…」
膝をついて、あの旅で味わった苦い味を思い出してしまう。ワルドの裏切りを許し、アンリエッタの手紙を奪われ、彼女の想い人を目の前でさらわれてしまった。自分の不甲斐なさにルイズは自分を恨む。
一体何度魔法の才能がない自分を憎んだだろう。ラ・ヴァリエール家は優秀なメイジを輩出してきた。にも関わらず魔法が使えない自分。父と母、上の姉から小言を言われ、召使たちから同情の眼差し。魔法学院に入学したら同級生から馬鹿にされる毎日。上級生や下級生からも噂になって笑われたことだってある。メイジ失格だの無能だのと蔑まれ、その分座学で補おうとしても馬鹿にされ続ける。自分のそんな無力さが屈辱だった。
もうアンリエッタを悲しませるようなことはしたくないし、あの卑劣な裏切り者の愚行を許すわけには行かない。
もう今日は休むことにした。ルイズは宿に戻った。部屋は今一人で使っている。サイトとは未だに言葉を交わしづらい状態が続いていたため、同室ではなかった。
サイトは、ウエストウッド村で思わず自分が言い放ってしまった言葉のせいか自分から話しかけてこなくなった。別に寂しいわけではないと言い聞かせているが、どうしてか気落ちしている自分を感じてしまう。素直に謝ったほうがいいだろうか。元を辿れば自分が勝手にこの世界へ呼び出してしまったのに、使い魔にするんじゃなかった…なんて無責任な事を言ってしまったのだ。竜の羽衣を探している際中は、ことがことだったために気に留めていなかったが、きっとサイトは今でもそのことは怒っている。
(でも、私が下手に出て謝ってもあいつを調子つかせるだけじゃない。ああもう…!!)
枕に顔を埋めてうーうー唸るルイズは何をするべきかわからずウダウダするばかりだった。
すると、彼女のもとで不思議な事が起こる。枕元の机に置いていた、アンリエッタから託された水のルビーと、同じように託された古い手帳が小さく不思議な輝きを一瞬だけ見せた。水色の光が一瞬だけ見えたのだ。
しかし、僅か一瞬ばかりの光だった。ルイズは偶然見たものの、窓から差し込んできた月の光が水のルビーに反射しただけだろうと思い、夢の世界へダイブした。
眠った直後、手帳が水のルビーと共に光を放っていたことを知らずに…。
そんなことがあったのを露知らず、サイトはデルフを担いで宿から外に出た。
「どうした?こんな夜更けに一人でよ」
「…レオに、おおとりさんに会いにいく
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