再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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、ゼロは言葉を詰まらせた。…いない。ラ・ロシェールの一件が特に大きく響き、ゼロのことを認めてくれるどころか、逆に失望した者の方が多いに違いない。それはサイトたちの身の回りでさえ同様だった。キュルケとタバサもルイズも、そして自分と一体化しているサイトでさえあの事件でゼロを一度見限った。
「さあ、答えてみろ」
『…いねえよ』
自分でもさも同然と思える答えしか返せなかった。
「あの、おおとりさん」
サイトはゲンに声をかけた。
不謹慎だが彼は、ラッキーだと思っていた。こうして自分以外の、それも同じ世界のウルトラマンが来てくれた。きっと、地球に帰るための方法だって知っている。破壊の杖奪還任務でオスマンから聞かされたMAC隊員のことやシエスタのひいおじいさんの時は、残念ながら同じ境遇の人間がいたことを知ることができただけで、手がかりまでは掴むことができなかったが、今度こそは間違いなく帰る子ができるはずだ!とサイトは期待した。
「俺、地球に帰りたいんです!なんとかゼロと分離して俺を地球へ送ることって、できますか?」
彼は地球に帰ることを願い出た。
自分とゼロは、この世界に来てから何一ついいことがなかった。これといって本当の意味で役に立てたことなんて大したことじゃなかった。そんな自分たちがこの世界にいたところでなんにもならない。シュウと、今こうして新しくこの星を訪れたレオに任せればこの世界は安泰だから、地球に帰っても問題はないだろう。
だからサイトはゲンに、地球へ送って欲しいと願いでた。
…しかし、対するゲンの顔は、特に変化がないように見えて険しくなっていた。それも、先程より一層その威圧感が増していた。
「…君が帰りたいと願うのは自由だし当然のことだろう」
「じゃあ!」
「だが、条件がある」
条件、と聞かされてサイトは は?と耳を疑った。
「俺と戦い、納得させることだ」
「え…!?」
戦うって…俺がレオと!?はっきり言ってサイトは意味がわからなかった。レオは防衛チームMACとともに侵略者や怪獣と戦い抜き、MACが壊滅したあともその孤独さえも力に変えて戦い抜いた歴戦の戦士だ。そのあとだって数十年近くは戦い続けていたに違いないから、その実力は自分なんかでは遠くに及ばないのは戦わずとも理解できる。
「俺があなたに勝てるわけないじゃないですか!」
もしゼロに変身しても、正直勝てる見込みがまるで見えない。しかし、ゲンは済ました顔で続ける。
「最初からできないと決めつけて何もしない、か。ゼロも君も、随分と根性なしなことを言う。やはりゼロは未熟なままだったようだ。自分が宿主と選んだ地球人が、こうも情けない男ではな」
「…!!」
それどころか、ゲンはニヤリと嫌味な笑を見せ、明らかにこちらを挑発していた。サイトは苛立ちでわなわなと震え上がる。ゼロ
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