再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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、若かった頃の初代ウルトラマンからまだ青臭さを保っていた時のタロウまでの、まだウルトラ兄弟という位がなかった頃の歴戦の戦士たちが自分の同胞が故郷を滅ぼすために従える怪獣たちと戦う姿が見られた。
「奴の名前は『ウルトラマンベリアル』。光の国で、ただひとり悪に堕ちたウルトラマンだ」
「悪の…ウルトラマン…!!?」
サイトは言葉を失った。ここ最近、ファウストという黒いウルトラマンが現れ、サイトやシュウを襲ったことがある。この時点でウルトラマンが必ずしも正義の味方というわけではないことは嫌々ながらも理解したのだが、まさか光の国から本当に『悪のウルトラ戦士』が誕生するなんて、これを自分以外の地球人が知ることになったらどんな反応をされることだろう。あの汚らしいハイエナのようなゴシップ記者なら食いつきたがる絶好のネタに違いない。
「この事件と同じ時をして、ゼロが生まれ、ベリアルはその直後にウルトラマンキングによって封じられ事なきを得た。だがその戦いで…ゼロの母は生まれたばかりの息子を、襲ってきたベリアルの怪獣の手から庇って亡くなったのだ」
「…」
同じだった。ゼロも、失った時期は大きく違うが家族を失っていたのだ。すると、今度はゼロ自身が言葉を綴った。
『俺は、生まれた時から一人だった。親父もお袋もどんな人だったのかなんて今も知らねえ。ただ、孤児として育った俺はがむしゃらに戦うための力を求めてきた。光の国の学校でも成績上位を保ち、宇宙警備隊入りを果たしたときも…だが!』
次の瞬間、ゼロは悔しげに声を上げだした。
『どんなに頑張っても、誰ひとり俺を認めてくれるやつがいなかった!誰も俺を見向きもしなかった!他の才能なしのやつの方が親から褒められていたってのに、俺にはそんなことをしてくれるやつなんざ一人としていやしなかった!!
無性に腹が立ったんだ!なんで俺だけこんな目に遭うのか!
だから俺は、追放処分を下されレオに預けられたとき、いつか必ず地球へ行くって決めていた!地球で怪獣や侵略者どもをぶちのめして、俺の実力を地球人に認めさせれば、俺を追放した連中も地球に肩入れしている以上俺の実力を認めるしかなくなるからな』
「それで、あの時…」
例外はいるが、ウルトラマンは地球上ではおおよそ3分しかその姿を保てないという話だ。光の国のウルトラ戦士たちを認めさせるために、俺を助けるのにかこつけて、俺と一体化したのか。
親兄弟もいないまま孤独な人生を歩み、どんなに優秀さを表してもゼロを見てくれる存在がいなかった。それが、こうして荒れくれ状態のゼロを作り上げてしまったのだ。プラズマスパークコアに手を出そうとしたのも、その孤独さ故によるものだった。
「では聞くがゼロ。お前のそのやり方で、一体誰がお前のことを認めてくれたんだ?」
『…!』
ゲンから痛いところを突かれ
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