再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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できなかったが、そこにはテクターギアを装備していなかったゼロが、さっきのウルトラマンと同様にコアに手を伸ばそうとした姿だった。それはこの場にいたサイトたちには知る由もないことだったが、いつぞやルイズが夢に見た光景そのものだった。
しかし、思わぬ横槍を入れられたことでそれは未然に阻止されることになる。
『待て!』
その横槍とは、あのウルトラセブンだった。赤色のボディにマントを羽織った姿だった。セブンはゼロの手を掴み、無理やりコアのもとから突き放す。
『邪魔をするな!』
『その光に近づくな!お前にはまだ早すぎる!』
邪魔だてされて怒り出すゼロに対し、セブンは喝を入れる。しかし、ゼロは反省の色を見せず、意地を張って反抗する。
『舐めるなよ。俺はこの力を使いこなしてみせる!』
『そこを動くな、ゼロ!お前はM78宇宙警備法を破った!おとなしく来るのだ!』
『は、離せ!』
『暴れるんじゃない!』
『離せよ!!』
意気込むゼロの前に、ゾフィーと初代ウルトラマン、ジャック、エースが現れる。彼らは数人がかりで暴れるゼロを取り押さえ、タワーから連れ出していった。
『残念だがもう、お前にウルトラ戦士を名乗る資格はない』
その言葉は、ウルトラ戦士にとってとても苦痛に違いなかった。だが連れて行かれるゼロに、最後にそう言い残したセブンの姿は、とても悲しそうだった。言われる側よりも、言っている側のセブンの方がとても辛かったのかもしれない。
「なんで、ゼロはあんなことを…」
自分と会うずっと前、自分の故郷を滅ぼしかねないほどの大罪を犯してまで、どうしてゼロは力を求めていたのだ?今だってそうだ、トリスタニアでも逃げ遅れた子供を助けることよりディノゾールを倒すことを優先させ、ラ・ロシェールではネクサスの注意を無視してラフレイアを強引に倒そうとし、結果として街に壊滅的被害を残した。そうまでして、なぜ?
「…すべては、ゼロが生まれた直後の、あの事件だ」
「…あの事件?」
『………』
真相は、ゲンの口から語られた。
「先ほど、ゼロより以前にプラズマスパークコアの光を奪い去ろうとしたウルトラマンが、以前とはまるで別人のような姿と強大な力を得て、光の国に復讐を仕掛けてきたのだ」
「…!!」
映像が新たに流れる。その映像内で、サイトは驚くべき光景を目にする。
『お前ら…行け!』
まるでサメのような口とつり上がった赤い目、そして強靭な暗黒色の肉体を持ったウルトラマンが、棍棒型の武器を片手に、何十体もの怪獣たちを従えて街を破壊している姿だった。これが、あの時コアを奪おうとしたウルトラマンと同一人物とは思えなかった。姿かたちはもはやウルトラ戦士というよりも…。
(…悪魔…)
光の国は、地獄絵図と化していた。街の中も、光の国から大気圏外に位置する宇宙空間でも
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