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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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続でキックをお見舞いする。防ぐことはできたのだが、一発一発が非常に重く、防ぐことができてもダメージを抑えることができなかった。最後に一発、パワーを込めた一撃をもらったゼロは思い切り後方へ吹っ飛ばされた。
「イヤアアア!!!」
「ガァ…!!!」
かろうじて保っていたガードを崩され、吹っ飛ばされたゼロは草の上を転がった。さすがはウルトラ兄弟に選ばれたウルトラ戦士。簡単に一撃を与えさせてこなかった上に、逆にこちらが数発もらってしまった。
「イヤア!」
レオのハイキックがふらつきながらも立ち上がってきたゼロのガードを崩し、ジャブを突き出す。それを避けたゼロは後ろに回り込み、突き出されたレオの腕を捕まえた。だが逆にレオはそのゼロの腕をへし折ってしまいそうな力でゼロの肩をひねらせ、地面にひっくり返す。立ち上がったゼロに彼はすかさず追撃した。
「ダッ!ハッ!イヤァ!」
ゼロはレオのパンチを受け止めはしたが、続いて放たれた二発目を防げずまたガードを崩され、蹴りを連続で喰らってしまう。やはりレオは強かった。打ち込んでくる一撃がすべて重い。
「ゼロ、お前はこれまで何のために戦ってきた?お前はそもそも、何のために宇宙警備隊に入隊した?」
ふらつくゼロに向け、レオは語りだした。
「知れたことを…俺の存在を、認めさせるためだ!」
口を拭いながら立ち上がったゼロはそう言い切った。しかし、レオは言う。
「だが!!ラ・ロシェールの街。その戦いでお前は周囲を顧みない戦いをしたせいで街の住人立ちから非難の的となった。宇宙警備隊での訓練教育において、そんな戦い方をすれば周囲の不安を煽り、被害を拡大させかねないと既に学んでおいたにも関わらずにだ。その結果がああなるとわかっていたはずだ」
「………ちっ」
「お前の心は、お前のせいで破滅しかけたあの街を、失われた命を見てなんとも思わなかったのか!?」
…響かなかった訳がなかった。ゼロは確かに周囲を顧みない戦いをしてきたが、だからといってそれが彼自身の性格を決める要因とはならない。むしろ、あの時の彼の心は自分のせいで街を壊してしまった罪悪感に支配されていた。だから、同化していたサイトから非難されても、何も言い返すことができずに変身を解き、しばらくサイトに言葉をかけなくなったのだ。
「よく思い出してみろ!お前はただ、他人に認めて欲しかった。それだけが戦う理由だったか!?」
ただ、ゼロは言われっぱなしになっているのが凄まじき気に入らず、意地を張ってレオに向けて反撃を加えようとする。
「な、何!?」
そう言われたとたん、ゼロの足が一瞬止まる。
「『自分と同じ、悪い奴らのせいで一人ぼっちになる人を見たくないから』…自分の口でそう言っていたくせに忘れたというのか!!」
怒鳴られたゼロの身が、一瞬震えた。


―――…
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