マクロスF
0763話
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リンも、そして俺もラムが何を言っているのかと思わず首を傾げる。だが、俺達がそういう反応をするのは理解していたのか、再びラムは口を開く。
『とにかくブリッジへ。詳しい話に関してはこちらでお話しますから』
「……了解。すぐにブリッジへ向かう」
『はい、お待ちしています』
その声と共に通信が途切れ、オズマが俺達の方へと視線を向けて口を開く。
「って訳で、アクセルには来て貰ったばかりで悪いがブリッジに向かうとしよう。あの反応からすると、確実に何か進展があったと思ってもいい筈だ」
こうして俺達4人は執務室からブリッジへと向かうのだった。
「おいおいおいおい、これは一体……何だ?」
ブリッジに入った途端に目に入った映像に、オズマが思わず呟く。
そこに映し出されているのはどこかの惑星。俺の見知っている地球とは違って土星の輪のようなものが惑星から直接生えてはいるが、自然の緑、海の青、雲の白といった風に、こうして外から見る限りでは非常に居住に適している惑星に見える。
そんな俺達を見ていたボビーが、驚くのも当然だとばかりに口を開く。
「ついさっき新統合軍から回ってきた映像よ。ランカちゃんの歌声とフォールド波の出ている場所に向かったVF-171EXが送って来た映像らしいわ」
「……この惑星にランカがいるってのか?」
「恐らくね。ただ、何だってランカちゃんを連れ去った連中がこの惑星に向かったのかの理由は不明。恐らく……いえ、確実に何らかの理由があるんでしょうけど」
「バジュラ、か」
ボビーの言葉を聞き、唸るように呟くオズマ。
だが、バジュラか。それがあの惑星にいる? つまりそれは……
「バジュラの本拠地……?」
俺と同じ結論に至ったのだろう。キャサリンが画面に映し出されている惑星を見ながら、思わずといった様子で呟く。
だが、バジュラの本拠地。それも、こうして映像で見る限りでは間違い無く居住可能な惑星のようにも見える。となると、当然……
「あの惑星、欲しいな」
ポツリと呟かれた俺の言葉に、ブリッジにいたメンバーの視線が集まる。
だが、その言葉の真意を知る事が出来たのは、俺の秘密を知っている者だけだろう。
そう。あの惑星が居住可能な惑星であるのなら、それは即ちゲートを設置するのにも丁度いいという事だ。勿論ゲートを設置する為にはあの惑星にいるバジュラをどうにかしなければいけないだろうし、それをするにはバジュラ最大の特徴でもある数で押してくるのをどうにかしなければならない。
だが、逆に言えばゲートを設置さえすればホワイトスターとの行き来が可能になり、即ちシャドウミラーの戦力を使える。そして何よりも、1機あれば全てのバジュラを滅ぼす事さえ可能なニーズヘッグ
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