マクロスF
0763話
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か落ち込んだ様子のオズマ。恐らくは自分自身で助けられないというのが悔しいのかもしれない。
「気にするな、フロンティア船団の安全は俺にとっても都合がいい。それに、ランカが戻って来ればいざという時にシェリルと負担を分け合えるだろうし」
それだけを告げ、再度謝罪の言葉を口にしそうになったオズマの通話を途中で強引に打ちきって寝室へと戻る。
当然と言うべきか、シェリルはまだ眠りの中にいる。恐らく起きるまでにもう1時間程度は掛かるだろう。
S.M.Sに向かうという伝言をメモ帳に書き、テーブルの上に。簡単に身だしなみを整えて影のゲートを展開。次の瞬間には、かつて俺が宿舎として使っていた部屋の中へと姿を現す。
……一応士官部屋だし、S.M.Sの人数を考えれば入居したい奴もいるだろうけど、生憎とこの部屋は俺の転移先として指定されているからな。転移先というだけなら、それこそどこぞの倉庫とかでもいいんだけど。
やっぱり人に見られないようにすると考えると、ここがベストなのだろう。ジェフリーもそれを理解しているからこそ、転移する時はこの部屋を使うようにと言っているんだろうし。
そのまま部屋を出て、オズマの執務室へと向かう。途中で何人かの顔見知りと遭遇し、軽く挨拶をしながら通路を進むが、どうやらランカが見つかった件はまだ知らされていないらしい。知らされていれば、当然スカル小隊としてランカとそれなりに関係の深い俺に向かって何らかの反応は返ってくるだろう。
まぁ、極秘的な扱いであってもしょうがないか。それこそフロンティア船団の行く末に関係してくる事態なのだから。
そんな風に考えながら通路を進み、ようやくオズマの執務室に到着。
……考えてみれば、いっそオズマの執務室に直接転移してきた方が手っ取り早かったかもしれないな。
ただ、部屋の中に俺の事を知らない奴がいたら色々と騒ぎになるのは間違い無いが。
「オズマ、俺だ」
「ああ、入ってくれ」
ノックをしながら声を掛けると、すぐに中から返事がする。
そのまま扉を開けて執務室の中に入ると、オズマ以外にもキャサリンとアルトの姿があった。……なるほど、俺の事を知ってるメンバーばかりだし、アルトに関してはランカの件で進展があったから呼ばれたんだろう。
中にいた2人に軽く手を上げて挨拶してから、オズマへと視線を戻す。
「で、何か新たに分かった事は?」
「お前に連絡してから30分も経ってないんだぞ。さすがにそうそう新事実なんて……」
そう告げた、その時。部屋の通信装置が着信の音を響かせて画面にブリッジクルーのラムが姿を現す。
『オズマ隊長、至急ブリッジへお願いします』
「何があった!?」
『惑星です!』
「……惑星?」
オズマだけではない。アルトもキャサ
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