マクロスF
0763話
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在、新統合軍がランカのフォールド波を感知した地域に向かってVF-171EXを派遣して様子を見ている』
「……大丈夫なのか?」
これまでの戦いで新統合軍のVFパイロットがそれなりに戦えるようになったとは言っても、それはあくまでもバジュラという敵に限定しての話だ。ブレラのような人間――半ばサイボーグに近いが――との戦いに関してはそれ程熟達していない。そして何よりも、VF-171EXでVF-27を相手に出来るかと言われれば……厳しいだろう。
パイロットの操縦技術でも負け、機体性能でも負け、そんな状態にも関わらず偵察に出すというのは、見つかった時点でそのパイロットの死亡が決まったようなものだ。
そう思って尋ねたのだが、返ってきたのは微妙に笑みを乗せた声である。
『安心しろ、偵察に向かった機体はお前のソルプレッサから得たデータを基にした新型のステルスシステムを積んである。純粋にステルス性だけを考えれば、VF-25やVF-27でも察知するのは難しいだろう』
「技術流出……な訳ではないよな」
『ああ。L.A.Iの……というか、ルカの方から持ちかけたらしい。まぁ、ルカの奴にしても現状でグレイスや三島を放置しておくのがどれ程危険なのかは理解しているんだろう』
「だろうな」
まぁ、他にもルカが想いを寄せているナナセとかいう女の件も絡んできてるのかもしれない。……そう思うのは邪推か? ただ、あのナナセとかいう女がランカに対して依存とも執着とも取れる程に仲が良かったのは事実だ。それを思えば、ある程度の影響を与えていると……
もっとも、結局はランカを取り戻さないと色々な意味で危険なのは間違い無い。その事に関して文句を言うつもりは無いけどな。
「それでどうすればいい? S.M.Sに向かえばいいのか?」
『ああ、そうしてくれ。何かあったら即出撃出来るように準備を整えておきたい。特にお前の機体はステルス性という意味でもかなり高性能だからな。もしかしたら、一足先に現地に向かってもらう可能性もある』
確かに現在俺が乗っているYF-29はトルネードパックで実証された新型ステルス――ソルプレッサに使われていたものの劣化コピーだが――積まれている。そして劣化版コピーであっても、マクロス世界で使われているステルスよりは性能が上だ。それを思えば、確かにいざという時に俺が出た方が手っ取り早いというのも分かる。
それにグレイスやキノコは使える戦力の大半をフロンティア船団から脱出時に消耗しているのだから、運が良ければ護衛はブレラのVF-27が1機だけということもあるだろう。
「分かった、今からすぐにS.M.Sの方に向かう。急いだ方が良さそうだから、影のゲートを使うぞ。転移場所はいつもの場所でいいんだな?」
『……悪いな』
珍しくどこ
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