第31話 第三次グリニア星域会戦
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星域でディッタースドルフ艦隊の。
第七艦隊は旧ゼデルニア領ワイオメイヌ星域でグリューネマン艦隊の。
これは、この作戦がルフェールの内通者により銀河帝国へリークされていた為で、銀河帝国は密かに3個艦隊を派遣して裏の裏をかくことにしたのである。
その狙いは当たり、どれも完璧な奇襲となったことでルフェール軍別動隊の被害は甚大であった。
* * *
――宇宙暦818年/帝国暦509年 6月14日 グリニア星域――
再編を終えた両軍は、再度の戦闘に入っていた。
もっとも、別動隊の回収を終えた両軍としては、ルフェール側はこの作戦における目的はあくまで囮であり無理に勝利する必要はなく(政府からは勝利するよう命じられていたが、アルベインは無視する気満々であった)、帝国側としてもこの戦いは防衛戦のため、この状況で積極的に仕掛ける意思は無かった。
ダラダラと砲撃戦が続くこと14時間。
ここで、ルフェール第三、第五、第七艦隊の壊滅……つまり作戦失敗の報が入ってきたことが、この会戦に終止符を打つ切っ掛けとなった。
ルフェール軍別動隊の被害は、第五艦隊、第七艦隊が司令官戦死の上艦艇のおよそ6割を失い、最も軽微であった第三艦隊でさえ4割近くを失うというものであった。
ここに至って、もはやルフェール軍主力に戦闘を継続する意味は失われる。
ルフェールの現政権は作戦の失敗を挽回するため戦闘の継続を望んだかもしれないが、アルベインは選挙の為だけに部下たちが無意味な血を流すことを嫌い、確認が取れると即座に撤退を開始。
第三次グリニア星域会戦は終了した。
この会戦による損害は、
ルフェール軍8275隻。
帝国軍8140隻。
とほぼ互角であった。
が、作戦全体としては、ルフェール軍の大敗北であった。
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