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『自分:第1章』
『独占欲』

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ユウは、たまに泊まりに来るようになった。
龍とは、毎日のように逢うようになってた。
ユウが来る前には、龍に逢えんから手紙を渡したりした。
面倒な事にならん様に。
狂わんように。
ユウを守る為に。
自分が悪いくせに。
突き放す強さも無いくせに。


ユウが帰った後は、必ずすぐに逢う。
哀しい目が訴えかける。
独りにせんといて。
何処にも行くな。
離れるな。


龍は出張中やん。
たまたま此処に来た。
たまたま出逢った。
期間限定。
そう思ってた。
年齢すら知らん。
信用は出来ん。
それでも放っとけん想いは消えんかった。


でもやっぱり、このままは最低最悪や。
解ってる。
話した。
二番目は二番目。
ユウの元に戻りたい。
ユウを棄てて龍と...ってのは有り得んかった。
自分が崩れる危機感があった。
息苦しい。
依存されても困る。
ひとまわり位の差があるのは解る。
そんな大人に泣かれても困る。


ユウが3年の2学期になって、泊まりに来ることが無くなった。
それだけで機嫌が良くなった。
二番目で良いからって言ったのは龍。
真に受けて情に流されたのは零那。
ユウの元に戻りたいって言う零那にキレる龍。
面倒な事言わんといて...



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