下忍編
鈍る
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員が才能の塊ではない。サスケは言うまでもなく天才であり、カトナもまた言うまでもなく化物だ。そのレベルについて来いと言ってついてこれるのは、カトナの弟であり、チャクラの保有量がずば抜けているナルトや、ああみえて、実は幻術を除いた忍術や体術だけならば、サスケと為を張る湖面たち位のものだろう。
だが、しかし、彼らのこれまでの経歴を考えればわかるだろう。
あの、「はたけカカシ」の弟子であり、あの、「桃地再不斬」と相対したことがあるのだ。しかも、血継限界である忍者二人との対戦もしてしまった。端的に言えば、常識人であるサクラでさえも、今までの戦闘で、「才能の塊」に慣れさせられていた。
つまりは、相手と自分たちの実力差がわからなくなったのである。
これはゆゆしき事態であるのだが、生憎と、担当教師であるカカシやカトナ達も気が付いていない。
気が緩んでいる…と言っても過言ではないのだが、今までの相手が相手だっただけに、今のカトナ達は手加減できないことには何の支障もない。
しかし、それは、手加減できる相手である…という事が前提だ。実力差を図れないという事は、イコール、自分より強い相手であるかどうか判別できないという事でしかない。
それが今現在かかっているという事は、恵まれていることなのか。それとも、無謀であることなのか。
自らがどんなふうになっているか知らないカトナは、何も興味を示さない瞳で、男を睨み付けた。
「あんた、だれ?」
カトナはそう言いながら、短刀をすぐさま変形させて、薙刀をかまえる。
変形した刀を見つけた女は、へぇ、と意味ありげに目を細めながら、笑った。
「そうねぇ、知る必要のないこと、かしら」
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