第2話:海鳴パニック!
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ーノ君はフェレットで――ふえええええっ!?」
突然明かされた驚愕の事実に慌てふためくなのはに対し、ユーノはユーノで異常なまでに混乱するなのはに困惑する。
そして竜馬は、この新たに発生した妙な状況に怪訝な表情を浮かべつつも傍観していた。
「ええっとなのは、僕たちが最初に会った時って、僕はこの姿じゃあ…」
「違う違う! 最初っからフェレットだったよぉ!」
「ええ!?」
ユーノはなのはの指摘を受け、当時の状況を冷静に思い出す。
あの時ユーノは、ジュエルシードによって生み出された魔物との戦いで負傷し、周辺の不特定多数に念話で呼びかけることでなのはに拾われ、動物病院へ直行した。その時のユーノの状態は、確かにフェレットであった。
「……ああ、そうだった! ゴメンゴメン、なのはにはまだ見せてなかった…」
「だよね!? あービックリしたぁ…」
当時の状況を思い出したユーノは驚かせてしまったことをなのはに陳謝し、なのはも事実確認を果たしてようやく落ち着いた。
「話は済んだか? …しかしなのは、お前ユーノが喋るフェレットだって、本気で思ってたのか?」
「にゃはは…だって、魔法少女モノのお供の動物ってだいたい喋ってたから、ユーノ君もそういう類の動物さんだと思って…」
「ま、お前もまだガキだしな。そう思うのも無理ねぇか」
「むう…そういう竜馬さんは分かってたんですか?」
先程と同じくまたも子ども扱いされ、なのはは再びムッとして言い返す。
「使い魔とそうでない人間の区別ぐらいはつくさ、お前よりは魔導士歴は長いんだからな。つーか、ユーノもなのはにちゃんと伝えとけ。戦闘中に余計な混乱を招きかねねぇからな」
「すみません竜馬さん、以後気を付けま――」
情報の伝達を怠っていたことを竜馬に指摘されて反省するユーノだったが、言葉の途中で急にふらついたかと思うと、そのまま倒れ込んでしまった。
「っと、あぶねぇ!」
「ユーノ君!?」
竜馬が咄嗟に反応して左腕で倒れ込むユーノの体を支え、なのははユーノを心配して思わず声を上げる。
「はは…まだ、体は万全じゃないみたい…」
ユーノはそう言って光に包まれると再びフェレットへと姿を変え、竜馬の掌にぐったりと寝転がる形で乗る。
「ったく、無茶しやがって…。だがまあ、お前のおかげで助かった。ゆっくり休めよ、ユーノ」
「はい、竜馬さん…」
そう言うとユーノはゆっくりと目を閉じて眠りにつき、竜馬はコートの内側にある大きめのポケットにユーノを収める。
「さて、俺たちにできることはもう何もない、引き上げるとするか。…なのは、ユーノをお前の家まで連れて行く、案内してくれ」
「…わかりました、それじゃあ――」
なのはと竜馬が屋上
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