第2話:海鳴パニック!
[9/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でいると、若干悲観的になっていたスキンヘッドが、空を桜色の光が走っているのに気が付いた。
「どうした、スキンヘッド!?」
「あれは…何だ、光か!?」
「何、光!? ――うわっ!?」
樹枝の上に馬乗りになって拳を叩きつけていた青年が、突然無重力になったような感覚に襲われると、そのまま地面に落下した。
「いたた……。どうなっているんだ、いきなり植物が消えるなんて!?」
青年は落下した際に強打した尻を摩りながら言った。そう、青年が馬乗りになっていた樹枝が突如として消滅したのだ。
「おい、大丈夫か!」
落下した青年を気遣ってスキンヘッドが駆け寄って声をかける。
「ああ、なんとかな…。しかし、いったいあれは何だったんだ?」
「分からん…。俺が光に気づいた直後だったか、植物が突然消えたのは…」
「光…そうか、あれが何か関係しているかもしれん。スキンヘッド、光源はわかるか?」
「ああ、だいたいだがな」
スキンヘッドの目に光が映ったのはほんの一瞬だったが、その鍛え抜かれた洞察力は光源をしっかりと捉えていた。
「よし、案内を頼む。何か情報が掴めるかもしれん」
「応、まかせろ!」
スキンヘッドが見たという光の元に行けば、街を覆いつくして暴れていた巨大な植物の正体や突然消滅した理由が何かわかるかもしれない。そう考えた二人は、光が発生した場所に向けてすぐさま走り出した。
街一つを巻き込むほどの大騒動。それを引き起こす原因となったジュエルシードは無事に封印され、レイジングハートのコアの中に吸い込まれるようにして回収された。
レイジングハートも杖状の形態を解除し、待機状態である宝石の形へと戻った。
そして、なのはは新たに発覚した新事実に頭を悩ませることになっていた。
「ふぅ、なんとか片付いたみたいだな……ん? なのは、どうした?」
竜馬は事態がひとまず収束したことを確認して深く息を吐く。そしてふと横を見ると、なのはがなのは自身の窮地を救ったクリーム色の髪の少年を指さして固まっているのを見つけた。
「あ、あの…なのは?」
「その声…もしかして、もしかしなくてもユーノ君!?」
「え? う、うん。なのはにこの姿を見せるのは…二度目だっけ?」
「ふえええええええええええええええええええっ!?」
そう、このある一定の層には重用されそうな容姿をした少年こそが、ユーノ・スクライアの真の姿なのである。
その事実をしったなのはは、驚きのあまり空の彼方まででも聞こえそうな大声を上げざるを得なかった。
「な、なのは…?」
「ユーノ君って、ユーノ君って、ええっとその、何!? 嘘、だって、ユ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ