暁 〜小説投稿サイト〜
ドワォ青年リリカル竜馬
第2話:海鳴パニック!
[3/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 竜馬の相棒であるデバイス、ゲッター1にもう少し己の発する威圧感を抑えるように指摘を受ける。ゲッター1の口ぶりから察するに、無意識に威圧感を放つのは以前から変わっていないらしい。

「すまねぇな、怖がらせちまったらしい。それで、何か言いたいことがあるんじゃねぇのか?」
「あ…は、はい! 実は…」

 ユーノは竜馬が語調を意識して和らげることでようやく落ち着くと、この木々が街を埋め尽くした原因を話す。
 ジュエルシードのこと、そのジュエルシードを輸送する際に起きた事故のこと、海鳴市に散らばったジュエルシードを回収するためにユーノが単身地球へやってきたこと、そして、なのはが魔法少女となってジュエルシード回収の手伝いをしていること。
 それを竜馬は時々相槌を打ちながら静かに聞いていた。

「…なるほどな。それじゃある意味、この有様になったのはお前の所為でもあるってわけだ」
「うっ…そう言われればそうなりますけど…」
「ユ、ユーノ君は悪くありません! 私がちゃんと、こうなる前に行動していれば――」

 なのはは竜馬に対する恐怖心が若干抜けていないが、ユーノを必死に擁護して自分の所為だと竜馬に進言する。
 おそらく、竜馬はこの事件を起こした張本人を探し出し、その者に罰を与えに来たのだろう、となのはは考えていた。どんな罰でも受ける、なのははそう覚悟して竜馬に言ったのだ。

「冗談だ、気にすんな。話を聞く限りじゃ、お前らはこれを起こした原因の、ジュエルシードってのを回収しようとしてたんだろ? …そこまで必死にならなくても、お前らをどうこうしたりはしねぇよ」
「はぁ〜、良かった…」

 それを聞いたなのはは本気で安堵する。竜馬のような人相の悪い人物が冗談を言っても、まるで冗談には聞こえないので要らぬ心配をさせてしまう。竜馬はそこもやはり自覚は無いようであった。

「それで…なのはとユーノ、だったか。この街中に居座るあいつらをどうにかするには、どうすればいい?」
「あ、はい。えっと…」
「…ああ、そういや俺の自己紹介がまだだったな。流竜馬だ、よろしく頼むぜ、なのは、ユーノ」
「よろしくお願いします、竜馬さん」

 なのはとユーノは竜馬に事情を説明する段階で自己紹介を済ませていたが、肝心の竜馬はまだ自己紹介をしていないことに気が付いた。竜馬は改めて自己紹介を済ませ、それになのはが返事を返すと、二人はユーノの指示を仰ぐ。

「まずは核となっているジュエルシードを探さないと…。でも、これだけ広範囲に影響が及んでいるんじゃあ、どこにあるのか…」
「手当たり次第に焼き払うのも手だが、それだと街に余計な被害を与えかねねぇし、万が一ジュエルシードに直撃して暴走させる可能性もある。チッ、面倒なことになったもんだぜ」
「………
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ