第2話:海鳴パニック!
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竜馬の相棒であるデバイス、ゲッター1にもう少し己の発する威圧感を抑えるように指摘を受ける。ゲッター1の口ぶりから察するに、無意識に威圧感を放つのは以前から変わっていないらしい。
「すまねぇな、怖がらせちまったらしい。それで、何か言いたいことがあるんじゃねぇのか?」
「あ…は、はい! 実は…」
ユーノは竜馬が語調を意識して和らげることでようやく落ち着くと、この木々が街を埋め尽くした原因を話す。
ジュエルシードのこと、そのジュエルシードを輸送する際に起きた事故のこと、海鳴市に散らばったジュエルシードを回収するためにユーノが単身地球へやってきたこと、そして、なのはが魔法少女となってジュエルシード回収の手伝いをしていること。
それを竜馬は時々相槌を打ちながら静かに聞いていた。
「…なるほどな。それじゃある意味、この有様になったのはお前の所為でもあるってわけだ」
「うっ…そう言われればそうなりますけど…」
「ユ、ユーノ君は悪くありません! 私がちゃんと、こうなる前に行動していれば――」
なのはは竜馬に対する恐怖心が若干抜けていないが、ユーノを必死に擁護して自分の所為だと竜馬に進言する。
おそらく、竜馬はこの事件を起こした張本人を探し出し、その者に罰を与えに来たのだろう、となのはは考えていた。どんな罰でも受ける、なのははそう覚悟して竜馬に言ったのだ。
「冗談だ、気にすんな。話を聞く限りじゃ、お前らはこれを起こした原因の、ジュエルシードってのを回収しようとしてたんだろ? …そこまで必死にならなくても、お前らをどうこうしたりはしねぇよ」
「はぁ〜、良かった…」
それを聞いたなのはは本気で安堵する。竜馬のような人相の悪い人物が冗談を言っても、まるで冗談には聞こえないので要らぬ心配をさせてしまう。竜馬はそこもやはり自覚は無いようであった。
「それで…なのはとユーノ、だったか。この街中に居座るあいつらをどうにかするには、どうすればいい?」
「あ、はい。えっと…」
「…ああ、そういや俺の自己紹介がまだだったな。流竜馬だ、よろしく頼むぜ、なのは、ユーノ」
「よろしくお願いします、竜馬さん」
なのはとユーノは竜馬に事情を説明する段階で自己紹介を済ませていたが、肝心の竜馬はまだ自己紹介をしていないことに気が付いた。竜馬は改めて自己紹介を済ませ、それになのはが返事を返すと、二人はユーノの指示を仰ぐ。
「まずは核となっているジュエルシードを探さないと…。でも、これだけ広範囲に影響が及んでいるんじゃあ、どこにあるのか…」
「手当たり次第に焼き払うのも手だが、それだと街に余計な被害を与えかねねぇし、万が一ジュエルシードに直撃して暴走させる可能性もある。チッ、面倒なことになったもんだぜ」
「………
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