第2話:海鳴パニック!
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思うよ」
「そうなんだ…って、その管理局が来たらまさか私たち、捕まっちゃうんじゃ…!?」
管理局の役目を簡単に聞いたなのはが、竜馬のなにやら疎ましそうな雰囲気から、もしかしたら勝手に魔法を使うのが重い罪で、自分達を捕まえに来るのではないか。だから竜馬はため息を吐いたのではないか、という憶測がなのはの脳裏をよぎった。
「心配すんな。ユーノが密航してこの世界で活動しているんならともかく、ジュエルシードを悪用したりしない限りは捕まりゃしねぇよ」
「よかった…。じゃあ、竜馬さんはなんでそんな顔を?」
「…色々あんだよ、俺にも」
「はあ…」
言葉を濁す竜馬を見て、なのはは言いづらい事情があるのだと察し、これ以上は訊かないことにした。とても小学三年生とは思えない察しの良さである。
「…まあ、話はこれで終わりだ。俺はもう寝る、お前も早く休めよ」
「あ、竜馬さん!」
「ん?」
部屋を出ようとする竜馬は、なのはに声をかけられて足を止める。
「明日…これから一緒に戦うために、今日みたいなことにならないように、ユーノ君と一緒に私を鍛えてください! 私、もっと強くなりたいんです!」
なのはは竜馬にそう懇願する。
今日の自身のミスの原因は、自身の判断能力と訓練の不足にあると自己分析した。
ならば、それを解消するためにユーノによる基礎訓練に加え、空手の達人でもある竜馬に教えを仰ぐべきである、となのはは考えたのだ。
「…俺の訓練メニューは厳しいぜ、それでも構わねぇか?」
「はい、のぞむところです!」
「ヘッ、上等だ」
竜馬はそう言ってから、なのはの部屋を出て静かにドアを閉めると、桃子が竜馬の就寝のために用意してくれた客間へと歩いていく。
「…さて、俺もなのはに教えられるよう、魔法の訓練を再開しねぇとな。明日からは厳しくなりそうだ。覚悟はいいか、ゲッター?」
『私とて、伊達にあなたのデバイスとして恐竜帝国との戦いを生き抜いてはいません。のぞむところです、マスター』
「フッ、上等だ」
なのはと同じく、竜馬とゲッター1も決意を新たにし、床に就くのだった。
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