第2話:海鳴パニック!
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から飛び立とうとしたその時、地上から声が聞こえてきた。
「この辺りか? お前が見た光の源と言うのは」
「おそらく、この近辺のビルの屋上だろうとは思うが」
「…ん? なのは、待て」
「はい? どうかしました?」
「あの声は…」
竜馬が聞き覚えのある声だと感じて下を覗き込むと、そこには自身が師範を務める鳥竜館の門下生であり四天王である、スキンヘッドと青年の姿があった。
「おいお前ら、こんなところで何してる!?」
「む? この声…師範!」
「師範、ご無事でしたか!」
竜馬の呼びかけに対して二人は上を見上げ、その身を案じて探していた竜馬の姿を発見した。
「待ってろ、今そっちに行く。なのは、お前も来てくれ」
「あ、はい!」
なのははビルの屋上から下に降りるため階段に向かおうとするが、その時に何気なく竜馬の方を見て愕然とした。
竜馬はなのはと同じように階段に向かうどころか、突然鉄柵を乗り越えたかと思うと、そのまま屋上から飛び降りてしまったのだ。
「って、ええ!? 竜馬さん!?」
なのはは慌てて踵を返し、竜馬が飛び降りた場所から下を見下ろして竜馬を探す。
竜馬は重力に従って地面と垂直に落ちていき、地上に到達する少し前に飛行魔法を利用して減速、重力加速度によって生じた勢いを殺して無事に着地した。
「よっ…と。ん? なのは、何を呆けてやがる。お前も飛べるだろ、早く降りて来いよ」
「えっと、あの…竜馬さん、隠す気とかは無かったり…しちゃうんですか?」
「こいつらは事情を知ってるから大丈夫だ、安心しろ」
「…あ、そうなんですか…。それじゃ…」
あまりにも大っぴらに魔法を行使する竜馬に対し、口をあんぐりと開けて呆れて言葉も出ないといった心境のなのはだったが、相手が魔法について事情を知っているのであればどうということはないし、周りがこの状況では魔法を行使する現場を目撃する余裕もないか、となのはは判断し、竜馬と同様に飛行魔法を利用してゆっくりと地面に着地した。
「師範、師範がそのお姿ということは、もしや今回の一件…」
「そうだ。魔法絡み――それもロストロギア級の代物が原因だ」
「何と……管理外世界のこの地球に、そのようなものが…」
四天王の二人は竜馬から告げられた事実に愕然とした。
「それで、師範はこれから、どうなさるおつもりで?」
「ああ、あの樹を生やしたもの――ジュエルシードというんだが、どうやら同じものがまだいくつかあるらしい」
竜馬はそこで一旦言葉を切り、目線をなのはへ向ける。
「で、俺はこの見習い魔導士のガキ――なのはと協力して、散らばってるジュエルシードを片っ端から回収していくことにした」
「もう、見習い魔導士はともかく、ガキガキ言わな
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