例えばこんな結末で済むならそれでいい
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はついているし。
「ルワンダを思い出していたのかしら」
トラッシュから一瞬目の光が消えた。アリスが咎めるような目でタイトを見る。
「タイト、イジワルは駄目だよ?」
「別に、言ってみただけよ。まったく普段は愉快ぶってるくせに変なところでナイーブなんだから」
彼女は昔、平和維持軍として派遣されたことがあるらしい。そしてそこで彼女は口を噤んだ。ならばその後に続く経験で、こんな世界に足を踏み入れるほどに衝撃的なことがあったのだろう。例えば――派遣先で大虐殺が起きているのに、救助する筈の人々を見捨てて母国へ逃げ戻ることになったとか。
人のために戦えなかった女が数年越しに掴んだ、ほんの小さな充足。
「こんな時くらい素直に嬉しいって言いなさいよね・・・このぶきっちょ」
「みんな喜んでるよ?だからトラッシュも、ね?」
「・・・・・・うん。ウェージを迎えに行って、ジェーンの出迎えでもするか。それで今日は皆でパーッとやろう」
この日、世界初の大規模なIS戦闘が勃発し、半日と立たずに終息した。
「うわ、鈴音さんが来た!雷が落ちるぅ〜!?」
「落ち着くのよ!供物を捧げれば人に害をなす存在じゃないわ!」
「ああああの!これ食堂で貰ってきたフルーツです!」
「アンタ達アタシの事を何だと思ってんのよ!!」
「お疲れ、いちか〜!!」
「うおッ!?あ、ウツホか・・・ウツホだって頑張ったみたいじゃないか。なあ箒?」
「虚さんから聞いたぞ?今回の戦い、ちゃんと力加減が出来ていたそうじゃないか。そろそろ学園に復学できそうだな!」
『歓迎するぞ、妹よ!とはいえ実際にはちょくちょく会うておるがな』
『今以上に騒がしくなるなぁ・・・もう慣れたけど』
テロリストが100近いISコアを製造することに成功していた事実もさることながら、それを僅か数時間で全滅させ、死者を一人も出さなかったという衝撃の事実は後世に語られることになる。
「ねえセシリア!ボク、まだ元気なんだけど・・・今から模擬戦しない!?」
「あら、名案ですわ!実は私も欲求不満でして・・・では早速!」
『え、ちょ!?待ってくださいシャル!元気なのはいい事ですけど元気すぎますよぉ!?』
『あ、あの・・・セシリア!?それ本気ですか!?本気で言ってます!?』
「簪ちゃん、お疲れ」
「うん、お姉ちゃんも・・・でも、大変なのはこれから」
『頑張ったみたいじゃない?フタバ。あぁいうのは私の趣味じゃないけど・・・いいんじゃない?』
『ミリアお姉ちゃん、初めて私の事・・・褒めてくれた!』
同時にこの日を境に行方不明だった篠ノ之博士が学園所属という立場で表舞台に復帰して、ISコアの管理を開始。コアに宿る自我についての正式発表とそれ
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