暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第4話 いつもの朝
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
道「先に出てくれ!後で行くから!」

十香「う、うむ……わかったぞ……」

十香が外に出るのを確認すると、士道は琴里に話しかけた。

士道「どうしたんだ?」

琴里「さっきの十香の様子みたでしょ?」

士道「あぁ」

琴里「あの不安げな表情……四糸乃や私もそうだけど、霊力がいつ暴走してもおかしくない状態だわ。どうすればいいか……いくら士道でも分かるわよね?」

士道「デートしろ……ってことか?」

琴里「それしか方法がないでしょうね。〈ラタトスク〉は今、機能不全に陥ってるし……」

士道「一体何が……」

琴里「ラタトスクが復活すればまだやれることはあるんだけど……精霊達を安定させるには士道と一緒にいる時が一番いいのよ。特にデートの時はね……」

士道「やるしかないって訳か……」

琴里「ええ。ただし、次に危険な状態になったら逃げなさい。あなたは……今、不死身じゃないんだから、下手すりゃ……死ぬわよ?」

士道「でも俺にしか出来ないんだろ?だったらやってやるよ」

琴里「そのいきよ。あとこれ」

と手のひらに置かれたのは銀色に光る真新しいものだった。

士道「……鍵?」

琴里「ええ。精霊とはいえ女の子かが1つ屋根の下で暮らすことになったのよ。当麻くんと一方通行と無害が取り柄が一匹いるだけだし……」

士道「無害が取り柄……って俺のことかよ」

琴里「他に誰がいるのよ。ほら、これ以上十香を待たせると不安にさせちゃうから早く行きなさい」

士道「あぁ。分かった」

と言って士道は出て行った。この場に静寂が訪れる。

琴里「今の話、全部聞いていたんでしょ?」

振り返ることもなく、誰もいない廊下に話しかける。

琴里「″そういう訳″だから、私のおにーちゃんを支えてちょうだい……頼むわね……」

琴里もゆっくりとドアを開けて外へと出て行った。



再び静かになった廊下に、足音と杖のつく音が聞こえていた。

































今日は、6月26日。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ