宣材写真
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った衣装で撮らないといけないなんて決まってるわけじゃないんだから」
「うっうー!ありがとうございます!私も準備してきますね!」
そう言ってやよいも控え室へと走っていく。これでなんとか全員ちゃんとした宣材が撮れそうだ。
「さすがですね春翔さん。やはりアイドル経験者は違いますね」
「そうでもないさ。しかしお前もプロデューサーなら担当アイドル達の個性くらいバッチリ把握しとけよな」
「うっ…返す言葉がありません」
「まぁこれから精進したまえ」
「なんだか社長みたいですね」
「おっさんっぽく言ってみたからな」
そして無事に宣材は撮り終わり俺たちは事務所へと戻りその日は解散となった。後日届いた宣材は前のとは見違える程良くなっていた。
「お久しぶりです吉澤さん」
「春翔君か。久しぶりだね」
ナムコプロの新しい宣材が撮れたということで記者の吉澤さんが見に来ていた。最も、アイドル達は吉澤さんはおっさんのお茶のみ友達だと思っているようだ。まあ、あえて何も言わないけど。
「もう、吹っ切れたのかい?」
「吹っ切るなんて出来ませんよ。でも、いつまでも立ち止まってる訳にはいきませんから」
「そうか」
それ以上吉澤さんは何も言わなかった。
「それじゃ俺はあいつらのところ戻ります」
「ああ」
なにやら騒がしかったので戻ってみると律子がなにやら宣言しているところだった。
「よーし、ナムコプロの快進撃はここからよ!ガシガシ仕事取りまくるんだから!」
「お前それ打ち切り漫画の最後みたいだな」
「春翔さん!縁起でもないこと言わないで下さいよ!」
まあ、こいつらとなら楽しくやれそうだ。
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