宣材写真
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ゃね?」
「なるほど、そういう見方もあるか…」
そういうと律子はまた真剣に考え始めた。これは少し長引きそうだ。
俺が少し席を外した間に撮影は始まっていた。一見順調かに思われた撮影だが端の方で亜美、真美、やよい、伊織、赤羽根が座っているのを発見した。しかも亜美たちは凄い衣装を着ている。
「聞きたくないんだが…一体なにがあった?」
「今個性について考えてるのよ」
「個性?」
「亜美達ね個性って目立つことだと思ってたんだ。だから目立つ衣装で撮影すればいいのかなって思ってたんだけど…」
その凄まじい衣装はそういうことか。
「個性イコール目立つことという考えも分からなくはないがそれは少し違うだろ」
「なら個性ってなんなのよ?」
「そうだな…なんていうか…お、ちょうどいいのが写真撮ってるな。ちょっと雪歩を見てみろ」
俺がそういうと一同が雪歩へと視線を向ける。現在雪歩は白い花を持って撮影を行っている。
「あれ見てどう思う?目立ってるか?」
「目立ってはないけど…合ってるよね?なんでだろ?」
「でもでも雪歩さんらしいと思います!」
「お、いいこと言うじゃないかやよい」
「え?私ですか?」
「確かに人次第では目立つことが個性になる人もいるかも知れない。でも皆が皆そうじゃないんだよ。大事なのはその人らしさ。それが個性になるんだ。亜美と真美なんてお互いにどうやって撮るのが一番いいのか分かってそうだけどな」
「もっちろんだよ!亜美、真美のベストアングルバッチリ把握してるよ!」
「真美だって!」
「だったらそれで撮影すればいいじゃないか」
「「本当?」」
「ああ」
そういうと亜美たちは準備してくるといって走っていった。これで亜美と真美は大丈夫だろう。
「ねえ、私とやよいは?」
「伊織とやよいね…そういえば伊織あのよくわからないぬいぐるみはどうした?今日は使わないのか?」
「それは…ちょっと留守番してただけよ」
そう言うと伊織はカバンに入れていたぬいぐるみ(後からやよいに聞いたがシャルルという名前らしい)をかっさらって控え室へと向かっていった。
「後はやよいか…」
「あの、私はどうやってとればいいですか?」
やよいはな…特に何もしなくても笑顔で撮ればそれなりのものになりそうなんだけどな…それじゃ納得しないだろうな今までの流れ的に。
「そういえばお前あの服は持ってきてないのか?」
「あの服?あの服ってなんですか?」
「ほら、前に母親にアップリケつけてもらったって言ってたいつも着てるやつ」
「それは持ってきてますけどあの服でいいんですか?」
「やよいはあの服嫌いか?」
「そんなことないです!あの服は一番のお気に入りです!」
「だったらいいじゃないか。別に宣材は決ま
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