第三話 デート大作戦
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お化け屋敷の中は真っ暗であったが、夜戦をする事もある艦娘達にとって暗がり自体は問題で無かった。だが・・・
「同じ暗闇でも、雰囲気が違うだけでこうも違うんだな・・・」
やはり、雰囲気が若干の恐怖心を与えていた。
「木曾、怖いクマか?」
「別に。」
「怖かったらお姉ちゃんに抱きついてもいいクマ。」
そう、球磨が胸を張って言った時だった。
「うらめしや〜!」
彼女の目の前に紫色の唐傘お化けが出たのは。
「クマアアアァァァ!!!」
それに驚いた球磨は思いっきり木曾に抱きつく。
「ちょっ!球磨姉、驚き過ぎだろ!!」
「びっくりしたクマ。よく見たら深海棲艦と比べたら可愛い見た目してるのに驚いてしまったクマ。雰囲気って凄いクマ。」
「シッ!静かに!!二人が見えて来たわ。」
大井達から数メートル先。そこを北上とソニックは歩いていた。そして、ソニックの目の前にちょうちんお化けが現れる。
「ひゃああああああ!!!」
すると、それに驚いたソニックがなんと北上に抱きついたのだ。
「ねえ、ソニック。これちょっと逆っぽくない?」
「はっ!?」
北上に指摘されたソニックは慌てて彼女から離れた。
「いや〜。今のはかなりの減点だよ。」
「アハハハ。次からは気をつけるよ。」
当然、それを大井が面白く思うハズも無く・・・
「あの男・・・北上さんに抱きついて!!!」
「落ち着け大井姉!その酸素魚雷しまえ!!」
「放しなさい、木曾!!!」
暴走を止めようと腕を掴む木曾を振りほどこうと大井は腕を振り回す。すると、彼女が持っていた酸素魚雷がすっぽ抜け・・・
チュドーン!!
「ぎゃああああああ!!!」
先程球磨を驚かせた唐傘お化けに当たって爆発した。
「「・・・・・・」」
「逃げるクマ。」
「ニャ。」
「ちょっと!置いてかないでよ!!」
「待てって!あれどうすんだ!!!」
大井達が逃げるようにお化け屋敷から出ると、北上達を見失ってしまった。
「何処に行ったの!?」
「なあ、もう帰ろうぜ。」
大井は未だデートを妨害する気でいるが、木曾はもうこの状況にうんざりしていた。その時・・・
「見つけたニャ。」
多摩が二人を発見した。
「本当!何処!?」
「あそこニャ。観覧車に乗ろうとしてるニャ。」
「観覧車!?と言う事は・・・」
「きっとキスする積りクマ。」
「キス!!?」
(今更気付いたけど、ソニックといいあいつといい、口何処についてんだ?)
木曾がふとした疑問を思い浮かべる中、大井は深海棲艦と見間違える程の黒いオーラを発し始
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