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電光提督ノゾミアン
第三話 デート大作戦
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れちゃうんだよねそう言うの。だからさ、とりあえずお試しデートはやってみようかなあって。」

「・・・・・・・」




そして、数日後。とある遊園地にて。

「北上さーん!こっちこっち!!」

「お、早いねソニック。」

二人はデートをする事になった。当然、北上はいつもの制服ではなく私服姿である。

「彼女を待たせない点は合格だね。」

「当然さ。何せ俺は予定の1時間前から待っていたからな。」

「普通そこは全然待って無いって言う所じゃないの?」

「ハッ!しまった!!」

「減点だね、これは。分かってると思うけど、このデートは付き合うかどうか決めるテストだから、気を引き締めなきゃダメだよ〜。」

「そうだった。それはそうと、北上さん。」

「何?」

「私服姿も可愛いよ。」

「ありがと。服を褒めるのは合格だよ。」

「よっしゃー!!!」

「そんじゃ、行こうか。」

「ああ。」

ソニックは手を差し出した。

「女の子のちゃんとエスコートしようとするのも合格点だよ。」

そして、北上はその手を握り返すと、二人で遊園地の中へと入って行った。




そんな様子を後ろの茂みから眺めている者たちが居た。

「あの男・・・北上さんからその汚い手を放しなさいよ!!」

ご存知、大井と彼女の姉妹艦である球磨、多摩、そして木曾である。

「なあ、大井姉。俺たちを連れ出した理由ってまさか、北上姉のデートのデバガメをするためか?」

「デバガメ?違うわ!このデートを妨害するのよ!!!」

木曾の質問に息を荒げながらそう答える大井。

「くだらなねえ。悪いが、そんな事で貴重な休みを無駄にしたくはねえんだ。なあ、球磨姉。」

そんな彼女に呆れた木曾は球磨に同意を求めるが・・・

「球磨じゃないクマ。ベアー13だクマ。」

いつの間にかグラサンとコートを装着し、手にライフルを持っていた。

「何してんだ球磨姉!?」

「球磨はお姉ちゃんとしてあいつが北上に相応しいか見極める義務があるクマ。その為にもあいつに試練を与えるクマ!!!」

「何言ってんだよ・・・多摩姉。あんたはどうすんだ?」

長姉の思わぬ暴走に木曾は次女の多摩の方を向くが・・・

「多摩じゃないニャ。タマ13だニャ。」

彼女も球磨と同じ格好をしていた。

「あんたもか!!!」

「面白そうだから多摩も参加するニャ。」

「はあ、仕方ねえ・・・」

結果、木曾は貴重な休みを使って姉達のストッパー役をやる事になった。




まず、北上とソニックはメリーゴーランドに乗った。当然、大井達もそれを追ってメリーゴーランドに乗った訳だが・・・

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