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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos42力のマテリアルL/雷刃の襲撃者〜Levi The Slasher〜
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・ひっく・・・」

「「え・・・?」」

レヴィが嗚咽を漏らし始めた。それでも泣かないように唇を噛みしめてる。だけどとうとう「うわぁぁぁ〜〜〜〜ん!」泣き始めちゃった。これにはアルフも困惑して、殺気を抑えた。

「なんだよぉー、ボクが何をしたっていうんだよぉー! 悪いことなんて、まだ何にもしてないじゃないかぁー! なのに、ぐす、えぐ、なんでイジめるんだよぉー!? 断片の発生は、ひっく、ボクらの、ぐす、所為じゃないぞ! 単なる副次効果なのに! ボクらがやってるわけじゃないのに! ひぐ、ひぐ、それにさ、会うのが嫌だっていうんなら、会わなければ良かったじゃんかよぉー!」

レヴィは駄々っ子のように四肢をブンブン振り回して、さらに「わわっ?」“バルフィニカス”や籠手に具足、手袋、髪を結ってるリボンもクシャクシャに丸めてポンポン放り投げて来た。それらをアルフとキャッチしながら、「もう、アルフ、泣かしちゃダメでしょ」って窘める。

「えー、えっとー、でもさぁー・・・」

「お前なんか嫌いだっ、犬なんか嫌いだ、獣なんて嫌いだ、きぃーらぁーいぃーだぁ〜〜〜〜!!」

「お、落ち着いてレヴィ! 大丈夫、大丈夫だから!」

レヴィの装備品を一旦アルフに預けて、私はあの子を抱きしめた。最初は「はーなーせー!」って暴れていたレヴィだけど、「ごめんね、恐かったね」って頭を撫で始めると、「うぅ・・・」ようやく大人しくなってくれた。

「ぐす、えぐ、ひぐ、ひっく・・・。聴いてたろ、オリジナル? お前のペット、ボクを永久封印して、さらに地獄の責め苦を無限に味わわせてやるって言った」

「言ってない」

「まあまあ、アルフ」

「フェイトぉ〜〜」

アルフまで情けない声を出してきちゃった。どうしてこうなったんだろ。とりあえず高度を落として、落ち着ける場所――岩山に移動。そこに座って「ほら、自分の装備品、大事にしないと。ね?」装備品を返して、涙を腕で拭いながらも装備品を装着してくれたレヴィの髪を結う。

「あ、そうだ。ねえ、アルフ。商店街で買い物をしたときに貰ったアレ、持ってたよね?」

「アレ?・・・ああ、うん。持ってるけど、どうすんの?」

「レヴィにあげようと思って」

アルフの持ち物の中から出て来たのは、ソーダ味の棒付きキャンディ。装備品を装着し終わったレヴィに「はい、良かったら食べて」って差し出す。レヴィはこういう食べ物とか知らないのか「くんくん。なにソレ? あ、なんだか甘い匂い・・・」って鼻をすんすんさせて匂いを嗅いで、そして興味を持ってくれた。

「キャンディだよ。ソーダ味。美味しいんだよ」

「・・・いいよ、貰ってあげる。・・・あーん。はむ。はむはむ。・・・む? むむ、むぅー!」

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