暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos42力のマテリアルL/雷刃の襲撃者〜Levi The Slasher〜
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断絶を狙う。

「あう・・・っ!」

頭が痛い。調子が悪いってことらしいから今の一撃でリニスの体勢を崩すことが出来た。ステッキで防御したその上からの衝撃に耐えきれずによろけたリニスに向かって「バインドシュート!」バインドリングを発射して、リニスを拘束する。

「こんな魔法、いつの間に覚え――・・・うぐっ!?」

――ブリッツフィスト――

リニスの腹に一撃を打ち込んだ。バインドが解けて、リニスがあたしにもたれ掛って来た。あたしは「リニス・・・、ごめんよ、ごめん、ごめん」何度も謝りながら抱き止めて、ギュッと抱きしめた。

「アルフ・・・?」

「リニス・・・!」

「・・・ふふ。夢の中でとは言え、まさかあなたに負ける日が来るなんて・・・」

リニスがあたしの方に流れる涙を指で拭って、そして笑顔を浮かべた。やっぱ無理だ。偽者だからって、やっぱりリニスはリニスだ。

「・・・ありがとう、アルフ・・・」

「リニスっ!」

そうしてリニスは、あたしの腕の中から崩れて消えていった。

†††Sideアルフ⇒フェイト†††

復活したマテリアルと、そのマテリアルと一緒に何かを企てている異世界からの渡航者、キリエ・フローリアンさんを捜索するために、私とアルフとアリサの3人でとある無人世界へとやって来た。
私のお姉ちゃんであるアリシアが、私たちが居候をしてるハラオウン家の中で一番設備の整ったエイミィの部屋で観測した限りだと、この無人世界にキリエさんが居るらしいんだけど。
夜空と岩山が幾つも切り立つ砂漠に挟まれた空を飛びながら、「なかなか捉えられないなぁ〜・・・」ポツリと呟く。キリエさんの反応が捉まらない。分かれて捜索してるアルフとアリサからの発見の報告もないし、もしかしてもう居ないんじゃ、って思いもあったんだけど・・・

≪前方2時の方角に、力のマテリアルの反応を探知。距離1000ヤード≫

“バルディッシュ”から、私をオリジナルとしていた“力”のマテリアルの魔力反応を捉えたって報せが入った。どうしよう。マテリアル達の捜索は、私たちじゃなくてはやて達なんだけど。でもでも、ここで黙って見過ごすわけにもいかないよね。うん、そうだよね。

「よし。行こう、バルディッシュ。あの子からも話を聞かないと」

≪Yes, sir≫

“バルディッシュ”の案内に従って飛行進路を変更。約900m先に居るっていう“力”のマテリアルへと向かって飛ぶ。そして「あの後姿、間違いない」色は違うけど私と同じ姿形。3ヵ月前に私が撃破して、そして数時間前に復活を果たした、あの子がゆっくりと空を翔けていた。

「待って!」

「??・・・あ、あああああ! えっと、えっと、わぁーっはっはっは! 電光散らして、ボク、颯爽ふっか
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