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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
ゼノさんから学び得たこと
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「お褒めの言葉ありがとうございます! これでも剣には自信がありますからね!」
「そうやなぁ……確かに上手いけど、このゲームでその技術を上手く引き出せるかが問題やっちゅうこった!!」
お互いに剣技を振るいつつ、ゼノさんの強烈な振り下ろし自分の剣で受けてその後距離を取った。私の脳内で思ったことはやはり鍔競り合いのような状況になったら私の方が不利だという現実。そして剣技においてもほぼ互角。勝てるとしたら――――――――
「遠距離からの突っ込み!!」
離した距離を一気に詰めるための突進と剣による突き。少なくともこれだけは彼に勝っていると断言できる。そして、この近距離での勝負ならリ−チの差は殆んど影響を受けない。極々近い距離、ショートレンジよりも更に深く、鋭く。私の体と剣は煌めく。
「ええで、その心意気。受けて立つわ!!」
こうして私とゼノさんのデュエルは更に深く激しくなっていった――――――
「はぁ……はぁ……レミーちゃんもお疲れさん。いやぁーそれにしても随分と長引いたなぁー」
「確かにかなり長引きましたね……でも、なんだかすごく充実していました。」
「そうか? なら良かったで。このデュエルの中でレミーちゃんがどんな風に考えて、どうこうしようかってのが分かったのが一番の成果や。」
デュエルの結果は辛くも私がゼノさんの放ったソードスキルの隙を突いて勝利した。お互いにボロボロで疲れていたが、不思議とそれが気持ち良かった。ゲームの本質とはこういうものなのかも知れない。お互いが競い合い、高め合っていく。こういうことがゲームが面白い理由なのか、と私は考え始めていた。
「で、今回の試験やけれども……合格や。俺から教えたことも生かせてるし、自分で更に高めようとしたのがよう分かる。もう一人前のプレイヤーや。」
「ーー本当ですか? なら嬉しい限りです。これもゼノさんのおかげです。」
「だから礼は勘弁してくれって前も言ったろ? これは単なる俺のご好意やって。」
「でもやはり礼はしなければなりませんから……」
暫く話していて伝えたのは、今回の試験の結果。結果は見事合格。これ以上は教えることはもうないな、と話したゼノさんにお礼を言うとお礼は勘弁してくれとのこと。それでも感謝をしたい、と伝えていやそれでも勘弁してくれとループを続けているとーーーー
「分かった、分かった。そう言ってくれて、ありがとう。こっちも教えた甲斐があるってもんや。」
「これで、ゼノさんとのパーティーも解消ですね。ちょっぴり寂しい気もします。」
「あーそうやな。パーティーは解消やけども、お互いフレンド登録しよか。そうすればお互いにメールで連絡取れるし、何か手伝って欲しい時に呼んでくれたら俺も手伝え
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