マクロスF
0761話
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かっているのでは?」
「……まぁ、そうね」
「正直に言いましょう。確かに薬の副作用は出ていませんが、V型感染症自体は治癒した訳ではありません。つまり、現状ではシェリルさんの状態は以前よりも多少はマシ……そう言うしか無い状況です」
「……楽しい? お前の死は覆らないんだって難しい言葉でわざわざ説明するの」
「っ!?」
シェリルの言葉に息を呑むルカ。だが、それでも覚悟を決めた目でシェリルの方を見ながら口を開く。
「ですが、そんな状況になったからこそ初めて可能になる事があります。今のシェリルさんの声は微弱なフォールド波を発しているんです」
「……何ですって?」
思わず問い掛けるシェリル。それはそうだろう。自分の声がフォールド波を……ん?
「おい、待て。それはつまりランカもV型感染症に?」
「いえ、ランカさんがフォールド波を発している理由は不明です。それにシェリルさんのフォールド波はランカさん程に強力なフォールド波でもありません。ですが、フォールドクォーツで出来たそのイヤリングがシェリルさんのフォールド波を増幅しているんだと思います」
なるほど、理由の有無はどうあれシェリルの歌にフォールド波があるのなら……それは確かにバジュラ対策に効果的だろう。
「……すぐに返事を、とは言いません。ですが、アクセル君と一緒に暮らしているシェリルさんには、現在のフロンティア船団の危機は分かっている筈です。それを理解して欲しいと思って、こうしてこの場を用意しました」
その言葉と共にルカの言葉は途切れて話は終了するのだった。
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