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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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ン泣いててね?
それ見た時さ……ずぅっと一緒だった私にだって見せてくれたコトない、
あんな風に全部委ねてさらけ出した姿、雪姫先輩には見せられるんだ……って、そう思った時。
私、ようやくわかったんだよね…… "妹でもいいから傍にいたい" なんて大嘘だったんだって。
結局のトコロ、計佑のことが好きで好きで、
諦めなんかつかないからそんな風に自分を誤魔化そうとしていただけなんだって。

……初めて、雪姫先輩のコト憎いって思っちゃった瞬間、ようやく気づいちゃったんだぁ……』

『……まくら……』
『……そんなのに気づいちゃったらさ? もう一気にキツさが限界超えちゃって。
そしたら、お父さんから引越しの話を聞かされて。
……まあ、これで都合よく逃げられるし、ちょうどよかったかなぁって』

──また、まくらが笑ってみせる。けれど、笑ってる筈のその声は、もう……

『だ、だからもう、計佑の傍にはいられない。
す、少なくともっ、本当にただの家族としか思えなくなるまではっ、連絡だってもうしないっ……!!』

──グスッ、とまくらが鼻をすする音が聞こえて。

『……エへへっ、まあでも、お別れの時にはキッツいコトの1つでも言ってやろうかとも思ってるんだ〜?
最後まで鈍感王だったオバカなおにーちゃんへの、ささやかな復讐としてネ!!』

──そして、まくらを呼ぶ声──多分まくらの父親だろう──が漏れ聞こえて。
まくらが通話口を押さえてから『はーい!!』と大きく返事をしただろう様子も漏れ聞こえてきた。

『……じゃあねっ、硝子ちゃん! 計佑と雪姫先輩のコト、よろしくね。
計佑はオバカでヘタレだし、先輩は先輩で暴走しがちだし、
周りで誰かがフォローしたげないと、なんかしょっちゅうトラブル起こしそうだからさっ!!』

──そんな風に告げたまくらは、最後には愉快そうに笑って。

……そして、録音再生はそこで終わりだった。

─────────────────────────────────

「……どうだった? 目覚くん」
「……え……? ……あ……」

 いつの間にか再生が終わっていたケータイは、もう硝子の手に戻っていた。

「…………」

 硝子がじっとこちらを注視している。
それでも、何も言えずにただ立ち尽くしていた。

「ねえ、目覚くん。目覚くんとまくらがいつも言っていた『兄妹みたいなもんで、そんなんじゃない』
……少なくとも、まくらのほうは否定したよ。
もう、『そんなコト、ありえない』なんて言えなくなったよね」
「…………」
「目覚くんにとって、本当にまくらはただの家族でしかなかった?」
「当たり前だよ。それ以外の何でもない」

 意識しな
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