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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-1 『冷め切ったまくら。雪姫との初めてのデート。「計佑くんの手……私の大好きな、計佑くんの手だ……!」』
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ったらしい由希子が、
計佑からの噴水をブロックするのに使ったお盆をテーブルに戻すと、布巾で飛び散ったお茶を拭きとり始めた。
「………ふっ……ぐふっ! そっ…………げほ、げほっ! ………まっ……ごふ!!」
「……『ふざけんな! ……そんな話、どうでもいいだろ!?……まくらの話をしてんだよ、今は!!』
……ってトコかい?」
咳き込むばかりで殆ど言葉を紡げなかったが、母親は正確に意を読み取ってくれた。計佑がコクコクと頷く。
……けれど、こちらの言いたいことをしっかり分かっていながら、由希子はそれには付き合ってはくれない。
「バカ言ってんじゃないよ。アタシにとっちゃ、全然『どうでもいい話』なんかじゃないんだよ。
石ころにばっかり目がいってたアンタが、ようやっと目覚めてくれたってコトだろう?
全く、このまま石ころばかり追いかけ続けて、まさかアタシは孫の顔を見れないんじゃなかろうかと
ちょっと心配になりかけてたんだからね?」
「だっ、だから今はそんな話どうでも……! って、いや!? そっそもそも、別に好きな人なんて……!」
漸く落ち着いた少年が、必死で否定しようとしてみせたけれど、
「そんな、わっかりやすい反応しといて、今更誤魔化せるとか思ってんのかい? このおバカ。
それでも否定したいんだったら、せめて『そんな話、どうでも!』なんて部分は口にするべきじゃなかったね」
「……ぐっ……!!」
言い訳を添削までされてしまって、もはや何も言えなくなってしまった。
「くくくっ……! 随分とまあ赤い顔しちゃって……カワイイもんだねぇ」
──かっ、顔が赤いのは咳き込みまくったせいだろっ……!!
そんな風に、少年が心中で言い返した。……というか、心の中でしか言い返せなかった。
咳き込んだせいの赤みなんて、息が落ち着いた今はもうとれてきている筈で。
……そう、少年とて、本気で咳き込んだせいなどとは思ってはいないのだ。
それでも、思春期少年には母親にこんな風にからかわれるのは耐えがたくて、
けれどそんな言い訳を口にしても、また笑われるのはわかりきっていて──
結局、心のなかでしか言い返せなかったのだった。
「で? そのコとの進展具合はどうなんだい?
……まー、あんたのそのザマからすると、まだ正式にお付き合いとまではいってないんだろうけれど。
それでも、くーちゃ……んんっ、まあ、大方もう両思いで、ゴール直前ってトコなんだろう?」
「おっ、オフクロっ! いい加減にっ……!!」
さっきまでとは立場が変わって、今度は由希子が身を乗り出してくる。
けれど初心な少年の方は、先程までの母親のように落ち着いて質問をいなす事などできる筈もなくて。
赤い顔をして、母の追求
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