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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-1 『冷め切ったまくら。雪姫との初めてのデート。「計佑くんの手……私の大好きな、計佑くんの手だ……!」』
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葉すら、苦笑1つでやり過ごされて。愕然となった。
目を見開いて見つめるしか出来ない内に、
「今日は、ソフト部のみんなが送別会をしてくれる事になってるんだ。
私はもう出るから、鍵のほうはよろしくね、計佑」
言い残して、まくらがあっさりと部屋を出ていく。
……その後ろ姿を、ただ呆然と見送る事しか出来なかった。
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やがて、静寂に包まれた部屋の中で、
「……ふざっけんな!! お前までいなくなろうってのかよっ……!!」
吐き出すように、怒鳴ってしまっていた。──直後、
──……? ……お前『まで』って何だ……誰に続いてって……?
自分の今の言葉がわからなくて、戸惑いが湧いた。
先にいなくなった──その事実に思い当たるのは、ホタルしかいない。
……けれど、ホタルとは完全に別れた訳ではない。
時々は、ちゃんと顔を見せに帰ってくるのだから。
瞬間移動みたいな真似までやってのけてみせていたのだ、意外とちょくちょく帰ってきてくれる筈なのだ。
だから、ホタルは違うに決まってる──
……そんな風に考えている少年には、自分がどれ程ホタルの事を必死に否定しようとしているのか、自覚はなかった。
ただ、そうやって思考に耽っている最中、
ふと──自分とホタルがグラウンドにいて、
ホタルが幸せそうな笑顔を浮かべている姿が脳裏をよぎり──ゾワリと悪寒が走った。
慌てて頭を振って、考えるのをやめる。
──……っ! 今は、ホタルの事を考えていても仕方ない。まくらの話のほうが先だろ……
そんな風に考えて、無理やりにでもまくらの事に考えを戻す。
──合宿から帰ってきた日の晩に、決めた話だって言ってたな……
合宿から帰ってきた日──それはつまり、一日中、計佑が呆けていた日だ。
「くそっ……須々野さんにも約束してたのに! あの日の内に、ちゃんと話が出来てれば……!!」
そうしていれば、まくらの誤解だってちゃんと解いて、もしかしたら引き止められていたかもしれない。
なのに、自分は一体何をしていたのか……そんな後悔に、拳を握りしめて。
「ちくしょう……! あの時のオレは、何だってあんな状態に……」
どんなに悔やんでも、時間を巻き戻せはしない。
……そして、この少年にはその真相を思い出す事も──決して出来ないのだった。
─────────────────────────────────
「全っ然っ! 納得いかねーよ、おふくろっ!!」
怒鳴った計佑が、拳をドンっとテーブルに叩きつけて。
「あ〜……はいはい、黙ってたのは悪かったね。
でもくーちゃんは自分で話したいって
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