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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-1 『冷め切ったまくら。雪姫との初めてのデート。「計佑くんの手……私の大好きな、計佑くんの手だ……!」』
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うよね。
でも、計佑は先輩に、あんな風に泣いて縋りつくことも出来るんだね。
……私には、絶対あんなトコロ見せてくれないのに」
まくらが、ふうっと一息ついて。
「素直に甘えてくれるカワイイ妹がいて、泣き顔だって晒せるくらい、甘える事が出来る恋人もいて。
……もう、他の女のコなんて。計佑、いらないでしょ?」
そう問いかけてきながら、まくらが寂しそうな笑みを浮かべてみせた。
「……少なくとも……お父さんは私を必要としてくれるもの。
私に、お父さんについていかないなんて選択肢はないんだよ」
──ずっとお前をほったらかしにしていた父親じゃないか。
──なんでそれでお前を必要としてるなんて言えるんだよ。
──必要としてるっていうんなら、俺のがよっぽど……!
そんな風に言ってしまいたかったが、やっぱりそれも出来なかった。
けれど今、他に言える事は見つからなくて。黙りこむしか出来ずにいたけれど、
「……まあ、ちょうどよかったのかなって。正直、もう今の暮らしには疲れちゃって、限界だったんだよね」
そんな言葉をまくらが口にした瞬間、カッと心に炎が灯った。
「……おい。なんだよそれ。疲れたってどういう意味だ……?」
「……っ……」
自分でも驚くくらい低い声が出て、それにまくらがビクリと息を呑んだ。
「オレの態度に、色々と気に入らないコトがあったのはわかったよ。
……けどな、俺達との暮らしが疲れたってどういう意味だよ。
お前、あんだけオフクロにだって懐いてたじゃないかよ。
オフクロだって、お前のコト実の娘みたいに可愛がってたじゃねーかよ……!
それをお前……っ。
それにっ、須々野さんや、部活のみんなまで切り捨てるのかよっ。
オレにムカつく事なんて、今までだっていくらでもあっただろ!?
なのに何でっ、何で今回はそこまでっ……
疲れたなんて言って、今までの生活、オレの全部、全部を否定すんだよっ……!!」
こんな風にキレて、怒鳴り散らすような言い方じゃあ、
まくらも逆ギレして、話し合いなんて終わってしまうかも──そんな考えも掠めたけれど、止められなかった。
……いや、いっそそれでも構わなかった。
話している最中、まくらはずっと穏やかな表情のままで。
こんな、暖簾に腕押し状態のままの会話じゃあ埒なんてあかない、それだったらいっそ、キレさせでもして。
いつもだったら、キレたまくらはただ見送っていたけれど、
今回ばかりは絶対に逃さないで、徹底的にケンカしてでも──そんな風に考えていた。
……けれど、
「……そうだね。ごめん、今のはヒドイ言い草だったよ」
……やっぱり、まくらの静かな態度は変わらなかった。
殆どヤケになってぶつけた言
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