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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-1 『冷め切ったまくら。雪姫との初めてのデート。「計佑くんの手……私の大好きな、計佑くんの手だ……!」』
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でもあったのか……?

 少し気になったが、とりあえず雪姫の目の前まで駆け寄って。
すると笑顔だった筈の雪姫の顔に、また不安そうな色が戻ってきていた。

「け、計佑くん……大丈夫なのっ? なんだか随分痩せちゃってるよ……!?」

 雪姫が心配そうに、こちらの頬へと手を伸ばしてきた。

「え……? あ、あー……そうですね、ちょっと痩せちゃったかもしれませんね」

 確かにバイト期間中、身体を随分と酷使した割には、あまり食事をとれていなかったし、
いくらかやつれて見えるのかもしれない。

「ちょ、ちょっとって……全然そんな風に見えないよ? ホントに大丈夫?
きついんだったら、ムリに付き合ってくれなくていいからっ」
「……ありがとうございます、先輩。でも、本当に大丈夫ですよっ」

 わたわたと狼狽えながら、自分の事を必死に心配してくれる雪姫の姿に、感動を覚えて。
こみあげてくる嬉しさに押されて、笑みがこぼれた。

「食欲だって、昨日からはちゃんと戻ってて。……ていうか、今からでも、ちょっと食べたいくらいなんで」

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 やつれてすらいる様に見える計佑に、不安がこみ上げてきた雪姫だったが、
「全然大丈夫ですってば」と元気に笑いながら、
Lサイズのホットドッグをペロリと平らげてみせる計佑の姿に、ようやく安心できた。

 それから、談笑して時間を潰して。恋愛映画だと伝えると、

「れ、恋愛物ですか……まあ、タダ見させてもらう立場ですし、
案外食わず嫌いみたいな感じで、気に入るかもしれませんしね」

 これは案の定、苦笑されてしまったけれど。
 やがて入場時間を迎える頃には、
もう夢の事なんてすっかり忘れかけていた雪姫だったが、映画が始まって間もなく、

──う、うそ……っ!!

 背筋を凍りつかせる事になっていた。

──な、なんで……!? なんで、夢と全く同じ内容なのっ!!?

 本編前の予告編からして、はっきりと既視感があった。
けれど、予告だったらぼんやりとテレビCMなどで目にしていた事もあったかもと、気にしないでいられた。

……それでも本編が始まって、つい半日ほど前に見たばかりの内容と、
全く同じ映像と音が流れてきては……もう無視出来なくなっていた。
 圧倒的な鮮明さと存在感を持っていた、現実さながらの夢。
昨夜、必死に否定していた『予知夢』という単語が改めて思い浮かんできて。

──ちがう……絶対にそんなハズないよっ!! 絶対に、どこか違うハズ……!!

 目を皿のように開いて、夢との違いを必死に探し続けた。
……けれど、中盤を過ぎても、いつまで経っても夢の通りで、違う箇所はまるで
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