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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第23話-1 『合宿初日・ソフトボール観戦「……目覚くんは、絶対後悔するから……!」』
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<23話-1>
「計佑が試合観に来てくれるのって、ホント何年ぶりかなあっ!」
目覚家の食卓で朝食をがっついていたまくらが、はしゃいだ声をあげた。
「まー、随分久しぶりではあるけどさ……別に、合宿行事の一部として行くだけだぞ」
「名目なんてなんだっていーよ!! おばちゃん、おかわりっ!!」
計佑の冷めたツッコミをまるで気にする事なく、由希子に茶碗を突き出すまくら。
そのハイテンションぶりに「ハイハイ」と苦笑しながらも由希子がご飯をよそう。
──まさか、あんだけヘソ曲げてたのに、コロリと機嫌が治るほど喜ぶとはなぁ……
まくらのはしゃぎようをぼんやりと見つめながら、計佑が先日の事を思い返す。
『私のコトをほったらかすようになったクセに!』
そうまくらが叫んで、キレてしまった一件。
次の日になっても、まだまくらの機嫌は治っていなかった。
余所余所しいまま、その日の部活の時間を迎えて。
どうしたものかと頭を悩ませていたのだが……その時に『合宿をしよう』という話が出て。
その際に、『合宿行程の中に、まくらの試合の応援を入れないか』と計佑が提案すると、
それからまくらの機嫌はコロっと治ったのだった。
まあ蓋を開けてみると、アリスは登校日、茂武市も直前になって急用が入ってしまい、
その二人の合宿参加は初日の夕方からという事になって。
結局今日のまくらの応援に行けるのは、
計佑、雪姫、硝子の三人になってしまったのだけれど、幸い、まくらの機嫌にはまるで影響がなかった。
「ごちそうさまでした!! それじゃあ行ってきまーす!!!!」
食べ終わるや否や、まくらがキッチンを飛び出していく。
「おいまくらっ、ちっとは落ち着いて行け!! 試合前に事故ったりとかしたらどーすんだっ!!」
あまりの落ち着きのなさに、流石に心配になった計佑が怒鳴ったが、
「はいはーい」
まくらは軽い返事を返しただけで、あっという間に家も飛び出して行った。
「あらあら……アンタが試合観に来てくれるのが、よっぽど嬉しいんだねぇ、くーちゃん」
「……ったく、家族が見に来るから大はしゃぎって。……やっぱりアイツ、基本お子様だよなぁ」
笑う由希子の言葉に、呆れながら答えた。
──けど、あんなお子様のクセに、いっちょ前に恋愛感情に関しちゃあオレより先にいってんだもんなぁ……
女のが成熟早いとは言うけど、ホントわかんないもんだ……
先日知った衝撃の事実を思い返しながら立ち上がる。
「ねえ計佑、合宿は明後日の朝までって話だったけど、その間全然帰ってくるつもりはないのかい?」
呼び止めるように尋ねてきた由希子に、一瞬考えてから答える。
「…
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