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仮面ライダー真・智代アフター外伝
二話「記憶」
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也」、それが俺にとって受け入れやすい名前だった。しかし、
「…ざけんな!」
「は……?」
それを、河南子は許さなかった。
「ふざけんなつってんだよ!お前が、アイツの名を語るなって言ってんだろうが!?」
「別に名乗るまでには至らないぞ?俺はただ……」
「とにかく!その名前はアイツ限定の名前なんだ!候補に挙げんな!!」
よくわからないが、俺は怒鳴られてしまった。とりあえず、その名前は場外となったわけだ。
「……くだらん。もう名前を考えるのは良い」
「つうかよ?シンオッサンはどうしてそんなに急いでたんだ?」
「あ……」
河南子と名前を考えている間に、俺はフラッシュバックを起こして逃げ出した事をすっかり忘れていた。
「……」
もうコイツと話をしていたら恐怖感はとっくになくなっていた。
「まぁ……いろいろとな?」
とりあえず適当にごまかす。すると、彼女は俺に歩み寄ると。
「じゃあさ?河南子とサボらねぇ?」
「はぁ?」
「なんか、こう……吹っ切れた時は何もかも忘れて気分展開すんのもいいとおもうッスよねぇ?」
「俺は別に吹っ切れては……」
「いいから、早く!早く!」
そういうなり、河南子は俺の手を引っ張って何処かへ連れ出して行った。俺も、それほど抵抗も無く、彼女の誘いに付き合ってやることにした。
しかし、これからどこへ連れて行かれるのかは不安ではあった……
「……で、何処へ行くんだ?」
「まぁ、まぁ!河南子に任せて♪」
「……」
最初に連れてこられたのは、ゲームセンターという何やら思い入れのありそうな場所だった。初めて出入りする場所だと言うのに、俺はよくここへ通った気がする……
「シンオッサンはゲームとか得意かよ?」
隣で河南子が尋ねる。
「初めてだが……」
俺は辺りを見回しながら、こう答えた。
「……自信は、ある」
何故か、それが俺の返答だった。本当に始めて来る場所だと言うのに、俺はやけに自信と、やる気が湧き出ていた。
「へぇ?そんじゃあ、此処一体を遊びつくした、超〜プロゲーマー河南子様と一戦お手合わせねがいましょうか?」
ニヤニヤした顔で河南子は俺に挑戦してくる。俺も、遠慮なくその挑戦を受けて立った。
彼女の挑戦を受けてから数十分後、河南子の先ほどの自身は嘘のように落ち込み、俺に連敗だらけの結果を残して終わった。
「ば、ばかな……この河南子様が負けるとは……!」
シューティングゲームだけじゃない。そのほかの、彼女が得意とするゲームは全て俺に通用せず、俺が全勝という結果になった。
「その程度か……?」
俺はなぜか勝ち誇っていた。そんな俺の隣には、ひざを突いてオーバーに落ち込む河南子がおり、俺は謎の達成感を持った。
「チキショー!まだまだぁ!!」
しかし、河南子は諦めが悪く俺に挑戦を続けてく
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