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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十八話 死者と真実
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ら分かるはずです。彼らの実力は我々を超えており、そして我々を殺してスワスチカを開くことをよしとしている。更にはナウヨックスも全く同じです。リザを殺されるところを貴方も見たでしょう」
俺は櫻井がこの提案に乗ると持っていたが櫻井が出した答えは拒絶だった。
「その提案に乗ることは出来ません。それは貴方達も分かっていることだと思いますが?」
「櫻井ッ!何でだよ!あいつらはお前らのことを仲間なんて思って無い。躊躇い無く殺してくるぞッ!!」
「藤井君。貴方に言われなくてもそのくらい分かってるわ。でもね、その提案を呑むことは出来ないのよ。貴方も気付いてるでしょう。この町のスワスチカが既に六つ開いていることに」
皮肉気に口元で笑みを浮かべる櫻井。まるで疲れたような表情を向けながら言う。
「聖餐杯猊下。率直に問いますが貴方が開いたスワスチカは無いのでしょう?」
「確かに、私の手で開いてはいませんがそれが何か?」
「今も残ってるスワスチカの数は学校とタワーの二つ。でも私自身とカイン、聖餐杯猊下は黄金練成の恩恵を未だに受けていない。二つしかない枠に三人いる以上誰か一人はあぶれてしまうことになる。そうである以上、手を組む相手が間違っていると思いますが?」
「いやはや、これは随分と辛辣な意見を言ってくれますね。ですがそれならば私などよりももっと警戒すべき人達がいるでしょう。
リザを殺した張本人であるアルフレートや我々を殺すことに何の躊躇いなどもたない三騎士。彼らを前にしても同じことが言えるのですか?最早、我々は個人で自分の目標を達することは出来ない状況なのですよ?」
「それこそ今、猊下と同盟を組むほうがその確率が低いと私は見ているのですが?少なくとも私は例え一時的なものであろうとも藤井君、敵である貴方が居る限り手を組む気はありません。ですが少なくとも……今夜はこの公園にいることにします。少しでも力を温存しておきたいので」
そういって同盟の提案を断った櫻井はトバルカインのほうまで去っていく。神父に襲い掛かってきたとはいえ索敵範囲が狭いのか見える位置に居るトバルカインの傍のベンチでじっと座る櫻井。神父はそれを見ながらこう言った。
「私たちは明日の夜に仕掛けるつもりです。もしそれまでに気が変わったなら私達の下に来て下さい」
結局、櫻井を説得することに失敗した俺たちは先輩を助け出す方法を話し合うために移動する。
「ところで藤井さん。どこかに我々が話し合うために最適な場所はありませんかね?」
少なくとも俺の住んでるマンションは避けるべきだろう。幾ら手を組むとは言っても敵であるコイツを香純のいるところまで連れて行く気は無い。
「……ボトムレスピットだな。あそこならもうあいつ等にとって価値が無いからこ
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