第63話 バナナは腐る寸前が美味い!
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まず安堵する銀時。何時の世も父親は大変なものである。
「それはそうと、そう言えばなのはちゃんって、何で入院する羽目になったん?」
何とも今更な疑問をはやては投げ掛けた。その疑問にすぐ横でマヨネーズリンゴを食べていたシグナムや棚の上に置いてあったジャンプを読んでいたヴィータまでもが興味を持ち始めた。
「確かに気になるな。差支えなければ教えてはくれないか?」
「大したことないよ。ただ胸を刺されただけだし」
本人は大したことないかの様に語っていたが、それを初めて聞いた三人は顔面蒼白な程に青ざめだした。
はやては目を点にして硬直しており、ヴィータとシグナムは持っていた物を手放して床に落としてしまっていた。
「どうしたの?」
「ど、どどど、どうしたの? やないわぁ! 胸貫かれたって、それもう重症やないか! 普通なら死んどる程やでぇ!」
「そうなの? でも、私が気が付いた時には傷は殆ど無かったんだけど……見てみる?」
そう言っていきなり羽織っていた病院服の上着を脱ごうとするなのはを、慌てて銀時が止めに入った。銀時もある意味で青ざめており油汗で顔中びっしょりであった。
「馬鹿かお前は! 白昼堂々と裸体を晒す奴が居るか!?」
「えぇ? 別に大した事ないんじゃないの? ただ刺された所を見せるだけなんだし」
「お前はもうちょっと自分のキャラを自覚しろ! ジャンプキャラの主人公がいちいち上着を脱ぎ捨てるのとは訳が違うんだぞ!」
どうやら銀時にとっては大事な娘の裸体を白昼に晒す事にかなり抵抗があったようだ。血の繋がりがないとは言え大事な一人娘。それも、まだ成長途中の大事な時期なのだ。そんな大事な時期の娘を傷物になんて出来やしない。
はっと銀時は後ろを振り向いた。其処に居たのは顔を真っ赤にして硬直している新八の姿があった。
こいつ、まさか期待してたのか?
銀時の疑いのまなざしが新八に突き刺さる。
「ち、違いますよ! 僕は別にそんな事期待してた訳じゃないですから! 断言しますよ、マジで!」
「じゃぁ何で頬を赤らめてんだてめぇ、まさかなのはの裸拝めると思って欲情したんじゃねぇだろうなぁ?」
疑いの眼差しから一転して狂気の形相へと変貌しだした。そんな恐ろしい顔で睨まれたら新八の胆はマッハで凍りついてしまう。更に言えば、周囲からも冷たい目線で新八を凝視している事態も彼のメンタルをガリガリと削り落としていた。
「マジで引いたアル。暫く私達に近づかないで!」
と、神楽がさげすむように吐き捨てて。
「新八君がまさかロリコンやったなんて……これからは少し気ぃつけんとあかんなぁ」
「お前、絶対はやてに近づくなよ。近づいたらアイゼンでどたまかち割るからな」
と、こちらでは自分の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ