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駄目親父としっかり娘の珍道中
第63話 バナナは腐る寸前が美味い!
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に拍手をするヴィータの姿が見られた。どうやら彼女もシグナムのマヨネーズには相当参っていたのだろう。
 まぁ、こちらには全く関係ない話なのだが。

「しかし、思ってたよりも随分元気そうだな」
「うん、看護婦さんの話だと明日位には退院できるみたいだよ」
「そうか、そりゃ良かったぜ」

 元気ななのはの姿が見れて銀時もホッとなる。何せ先の戦いであんな惨たらしい事が起こった後だったのだから。今でも銀時の脳裏にあのおぞましい光景が蘇ってくる。その度に今でも軽く身震いをしてしまう程のだ。
 もう二度と、あんなおぞましい思いはしたくない。その為にも、今後はあんなヘマはするまい。
 銀時は一人、そう心の中に留めていた。

「ねぇねぇ! それよりさぁ、折角こうして見舞いに来てくれたんだし何かして遊ぼうよぉ!」

 ベットを両手で叩きながらなのはが目を輝かせていた。彼女として見れば相当この病院内が暇だったらしく、遊び相手が欲しかったようだ。が、残念な事に現在この院内に入院しているのはお年を召した方たちばかりであり、一部人生を踏み外したおっさんも居たがあんなおっさんと遊んでいたら何か良からぬ物を貰ってしまいそうなので遊ばないようにしていた。なので結果的に病院内は暇で暇で仕方ないのであった。

「何言ってんだよお前。自分が入院患者だって事理解してるかぁ?」
「だって暇なんだもん。このままじゃ私暇過ぎて死んじゃうよ」
「安心しろ。俺は年がら年中暇だがこの通りピンピンしてるからよ」

 自慢できる事なのだろうか? と、側から見たら首を傾げそうな言葉を胸を張りながら銀時は言い放つ。どうやら銀時は話にならなそうだった。

「ま、まぁ此処は病院なんだし。それになのはちゃんも元気とは言えまだ療養中の身なんだから大人しくしてないとね」
「え〜、それじゃつまんないよぉ。せっかく皆お見舞いに来てくれたんだったら何かしようよぉ」

 ついに我慢のタガが外れたのか、何時にも増して駄々をこねまくるなのは。相当暇だったのだろう。

「銀ちゃん、この際遊んであげたらどうアルかぁ?」
「馬鹿言うな。此処の病院の婦長がどんだけ恐ろしいかお前らも分かってるだろうが! 少しでも馬鹿騒ぎしたら俺たち揃って即病院のベット行きだよ」

 青ざめた顔で銀時が言う。彼がそう言う辺り相当怖いのだろうが、実際怖い。患者には白衣の天使宜しく献身的に接する看護婦の鏡的なのだが、ひとたび病院の秩序を乱そうものなら一切の容赦をしない豪傑へと変貌する。
 それがこの病院に勤務している婦長なのである。

「分かったら大人しくしてろ。どの道明日にゃ退院出来るんだろうしよぉ」
「ぶぅ! 分かったよぉ」

 頬を膨らませて不満な顔をしながらも了解してくれた。そんななのはを見てひと
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