暖かなぬくもりを
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いい匂いがして目が覚めた。この匂い……どこかで嗅いだことあるな。
と、思いながら体を起こす、少しふらふらするけど……僕どうしたんだっけ?
「あっ……目が覚めたんだね、気分はどう?」
「ふぇ?」
いきなりだったからすごい間抜けな声を出しちゃったよ!すごく恥ずかしいっ!
僕があまりの恥ずかしさに悶絶していると……。
「くすっ……大丈夫みたいだね」
「は、はいっ…大丈夫です」
笑われちゃったよ……穴があったら入りたい……そして一生出たくない……一応、将来の夢はニートだし。
「っと…はい、こんな物しか出せないけど…」
「すみません、ありがとうございます」
さっきから鼻腔を刺激してたいい匂いは紅茶だったみたいだ……
少し口に含む……ふぅ……なんだか落ち着くなぁ……そういえばここに来てすぐに強盗に……って強盗!?
「あ、あのっ……強盗はどうなったんですかっ!」
「えっ?…うんっ、大丈夫だよ。犯人は全員逮捕、怪我人は無し……くすっ……唯一、貧血で倒れた君くらいだね、怪我人は」
「うぅ……って、また笑いましたよね!?」
「ご、ごめんね?君、なんだが面白くて……」
酷い言われようだよ……心が折れそう…少しだけ
「そ、そういえばまだ自己紹介してなかったね、私はフェイト・T・ハラオウンです。よろしくね」
どうやら空気を変えようとしてくれたようだった。すごい、この人天然だけど優しいっ!
それならこっちも自己紹介しなきゃね
「よろしくお願いします、フェイトさん。僕の名前は鈴宮澪です」
「よろしくね、澪君……なんだが澪君の名前って地球の人の名前みたいだね」
……はい?地球の人の名前みたい?
じゃあ……ここどこ?
「えっと……フェイトさん……ここ、どこですか?」
「ここ?ここは…クラナガンだよ?」
くらながん?……どこやねん、どこの都市やねん。
「えっと……惑星規模でお願いします…」
僕はここがアメリカかどこかの都市であることを願いながらフェイトさんを見る。
「えっと……ここはミッドチルダだよ?」
と、なんの遠慮もなく言い放った。みっとちるだ?……はぁ…僕の嫌な予想がどうやら当たったみたい……
「oh…」
「ど、どうしたの?」
ここは思い切っていってみるしかないかな……
「実は僕、地球から来たんです」
**
その後、僕の身に起きたことをフェイトさんに話していた。神社からいきなりここに飛ばされたことを。
夢のことはなんとなく言わなかった。特に関係ないと思ったからね。
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