マクロスF
0760話
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いく。
そのまま数分。ふと気が付けばフロンティア船団目掛けて攻めて来ていたバジュラは、その全てが撃破されて死骸を宇宙空間に晒していた。
『勝った? ……勝ったのか、俺達。うおおおおおおおおっ、勝った、あの虫けら共に勝ったぞおおおぉぉっ!』
新統合軍パイロットの雄叫びが通信に響く。まぁ、こっちの機体で撃墜された機体は10機に満たないし、反応弾を使った戦闘以外を別にするとバジュラと遭遇して以来の大勝利なんだから、喜びのあまり叫んでもしょうがないだろう。
特に、バジュラに対しての大勝利だけに、この戦闘に参加していた新統合軍のパイロット達は歴史に名が残ると言っても過言では無い。
……PMCである俺達は傭兵的な扱いであるが故に、名前が残るような事は無いだろうが。いや、俺としてはそっちの方が嬉しいんだけどな。迂闊にアクセル・アルマーという名前を残すと、後で色々と問題が起きるかもしれないし。
『全機、任務完了です。スカル小隊、ピクシー小隊はマクロス・クォーターへと帰還して下さい』
マクロス・クォーターからのラムの通信を聞き、小さく頷いてその場にいるスカル小隊、ピクシー小隊へと声を掛ける。
「聞いての通りだ。全機帰還しろ。S.M.S所属機の被害はゼロ。これ以上無い最高の戦果だ」
『スカル小隊、聞こえているか。……君達やピクシー小隊のおかげで俺達も殆ど被害を出すこと無くこの戦いを乗り越えられたし、何よりもバジュラ共に目にもの見せてやることが出来た。感謝する』
「……何、気にするな。こっちとしても被害が出ないでフロンティア船団を守れたんだから、万々歳だよ」
『すまんな』
その謝罪は、恐らく先程俺が考えた名誉を自分達だけが貰ってしまうというものだろう。
「今も言っただろう? 気にする必要は無いさ。俺が言うのも何だが、S.M.Sは色々と訳ありの奴が揃っている。有名になりたくないってのもいるからな」
『それはお前もか?』
「ああ。見ての通り、臨時とは言ってもこの年齢でスカル小隊の小隊長を務めているんだ。訳ありなのは明らかだろ?」
『くくっ、まあな』
スカル小隊というのは、当然このマクロス世界では特別な意味を持つ名前だ。それこそ、腕の悪い新人パイロットが名乗ろうものなら間違い無く周囲から軽蔑の視線を向けられる程の。
……一条輝やロイ・フォッカー、マクシミリアン・ジーナスの伝説が凄すぎたから、無理も無い。……柿崎とかはまぁ、名前が出てこないのはしょうがないということで。
『まぁ、そうだな。今度アイランド1の中で会ったら飯でも奢るよ』
「へぇ? いいのか? 俺はもの凄く食うぞ? それこそ、店にある料理全てを食い尽くす勢いでな」
『ふんっ、面白い。なら食い放題の店にでも連れて行ってやるよ。俺の小隊の
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